日本代表に復活したGK権田修一「元気な姿を見せたい」。その先に広がる世界

日本代表の権田修一。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

「ホルンでお世話になったたくさんのオーストリア人にも、この姿を見てもらいたい」

[キリンチャレンジカップ] 日本代表 3-0 パナマ代表/2018年10月12日/デンカビッグスワンスタジアム/新潟

 日本代表のGK権田修一が10月12日のパナマ代表戦で、2015年以来の国際Aマッチのピッチに立ち、3-0の無失点勝利を収めた。「ほとんどシュートが飛んでこなかったが、これが今の日本のディフェンスの強さ」と、守備機会は少なかったものの90分間集中は切らさず、日本のストロングポイントを感じ取っていた。そして彼が9月シリーズで代表復帰を果たした際に言っていた「元気な姿を、日本代表で見せたい」というミッションも果たした。

「ゴールキーパーにとって、まず失点しないこと。これぐらいチームみんなが走ってやってくれると、ほとんどシュートが飛んでこなかったし、クロスも体を張ってはね返してくれたので、これが今の日本のディフェンスの良さなのかと感じました」

 権田は試合後そのように振り返り、チームとしての守備の強度や組織力を実感した。

「もちろん次のウルグアイ戦で何ができるかが大事にはなります。それでも、コスタリカ戦を含めた2試合、こうして守れば、体格的に劣っていたり、一瞬のアジリティもあっても、上手く守れるのかなというのを掴めました」

 権田にとっては15年3月のチュニジア戦以来の日本代表戦。森保一監督の下で、第1GKの座を懸けた争いがスタートしたことも意味する。ただ、GKらしいと言うべきか、彼は「守る」先に未来を感じ取っていた。

 ちょうど代表復帰決定後に臨んだ9月のJ1・25節の古巣FC東京戦のあと、権田は言っていた。

「僕がサッカーを続けている意味は、元気にプレーしている姿を見せていくため。鳥栖の皆さんはもちろんのこと、育成のときにお世話になったコーチ、フロントの方々……。だから、それを代表でもできればと思います」

 パナマ戦で、その目標を叶えることができた。権田のなかで小さな野望も芽生えた。

「今日は家族も来てくれました。たくさんの方たちからメッセージもいただきました。僕はこうしてサッカーができている限り、ピッチに立つ元気な姿を見せていく。そうしなければいけない選手だと思っています。また代表に選んでもらって、とにかくもっと、いろんな人、例えばホルンでお世話になったたくさんのオーストリア人にも気付いたり、見てもらえるようになりたいと思います」

 守るべき、家族がいて、ゴールがある。その先に、さらに応援をしてくれる人たち=サポーターが広がっている。日本代表で受ける応援のとてつもないパワーも実感した。

 そしてオーバートレーニング症候群でプレー続行が難しいのではないか……そんなときに2016年の1年間プレーしたオーストリアのホルンのみんなに、この姿を伝えたいと、より強く思った。

 権田はそのようにサッカーでつながっている世界を意識し始めた。

取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI

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