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なでしこ堂々デビュー長野風花が2点に絡む。「もっと成長していく」

日本女子代表デビューを果たした長野風花(27番)。さっそく2ゴールに絡んだ。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

U-20W杯で10番をつけて優勝。ノルウェー戦で途中出場から縦パスとプレッシングでゴールをもたらす。

[女子国際親善試合] 日本 4-1 ノルウェー/2018年11月11日/とりぎんバードスタジアム

 なでしこジャパン(日本女子代表)のMF長野風花(仁川現代製鉄レッドエンジェルズ/韓国)が11日のノルウェー代表との親善試合で、ハーフタイムに宇津木瑠美と代わって出場し、日本女子代表デビューを果たした。

 2-0で迎えた55分、右サイドをえぐる中島依美への縦パスを放ち、中島のクロスに岩渕真奈が合わせてチーム3点目をもたらした。さらに63分の籾木結花の4点目も、長野のプレッシングが相手のミスを誘い、そこがカウンターへの起点となったものだった。パスとプレス=上手さと強さを、チームに還元してみせた。

 8月の優勝を果たしたU-20女子ワールドカップでは背番号10をつけて、U-20女子日本代表を牽引した。今回19歳8か月で日本女子フル代表デビューを果たし、さっそくしっかりと”一歩目”の足跡を残した。

「(6月のなでしこジャパンのニュージーランド遠征では招集されたものの試合に出られず)このチャンスを逃さないようにと思い試合に入りました。知っている選手も多く、緊張はしませんでした。普段は韓国で相手からの厳しいプレッシャーの中でプレーしているので、今日の試合ではそこが生きたと思います。(来年のフランス・女子ワールドカップ[W杯]で)メンバー入りできるように、もっと成長していきたいです」

 長野はようやくスタートラインに立てたことを喜びつつ、むしろここからだという気持ちを一段と強めていた。今回、負傷中の阪口夢穂のために10番を空き番にした。この日のようなパフォーマンスを続ければ、十分に「10番」にふさわしい存在になっていくのでは――。そんな予感も漂わせる活躍ぶりだった。

文:サカノワ編集グループ

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