大荒れ久米さん追悼試合。小川佳純「レフェリーのコントロール不足が過ぎます」

アルビレックス新潟の小川佳純。(C)SAKANOWA

恩師を悼み、SNSで指摘。清水対神戸戦、アディショナルタイム約20分…その間にいくつもの”事件”が起きる。

[J1 33節] 清水 3-3 神戸/2018年11月24日/IAIスタジアム日本平

 前代未聞のアディショナルタイム19分50秒、しかもその間に、清水エスパルスは二人が負傷退場、ヴィッセル神戸はウェリントンが退場処分、そしてGK六反勇治の同点ゴール……。さらに清水のスタッフがピッチ内に出たり相手選手を突いたり、ウェリントンやポドルスキも応戦したり……とにかくカオスと化して、いくつもの”事件”が起きた。

 試合についてはこのあと、Jリーグが検証するはずだ。清水としては、負傷者が相次いだラフプレーへの憤りは強いだろう。一方、神戸側とすれば、3-2とリードを保ったうえで、アディショナルタイム4分はとっくに経過していたはずだという意見もその通りだと感じる。負傷して選手が倒れた時間がさらに加算されていくように、アディショナルタイムは続いた。

 何より、この試合は、試合前日に亡くなった清水エスパルスGMの久米一正さんの「追悼試合」でもあった。

 柏レイソルと名古屋グランパスの強化部長としてチームにタイトルをもたらし、そして03年から07年まで務めた清水エスパルスに今季”復帰”を果たしていた。Jリーグでも数少ないフロントのプロの一人である。ホーム最終戦を前に、11月23日、大腸がんで他界。63歳という若さだった。

 久米さんを慕う選手は数多い。その一人が名古屋時代に久米強化部長の下で2010年にJリーグ制覇を成し遂げている小川佳純(現・アルビレックス新潟)だ。小川は11月24日、自身のSNSのツイッター(アカウント名は、@zumiogawa)を更新し、次のように書き込んだ。

「久米さんのご冥福をお祈りします。名古屋時代大変お世話になりました。安らかにお眠り下さい。」

 そして、そのあとにもう一通のメッセージを綴っている。

「そんな清水の試合があのような試合になって… レフェリーのコントロール不足が過ぎます。」

 以前のツイートでは、「完璧にやるのは不可能ではあるけど」と審判への理解は示している。しかし今回の清水対神戸戦をチェックし、いろいろな想いがこみ上げ、レフェリーの「コントロール不足」を指摘している。

 柿沼亨主審がJ1リーグで笛を吹くのは、9月15日のベガルタ仙台対FC東京戦(〇1-0)以来だった。同26日の天皇杯の鹿島アントラーズ対サンフレッチェ広島戦(〇2-0)で、内田篤人がユニフォームに手をかけられ倒されたもののPKにならなかった判定などで物議を醸している。今回の一戦ではケガ人も出ているだけに、より詳しい説明が求められる。何とも後味の悪い一戦になってしまったのは確かだ。

文:サカノワ編集グループ

Ads

Ads