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【浦和】GK榎本哲也が富山に完全移籍。つけていたのは中村俊輔のデビューイヤーの背番号

浦和での榎本哲也。(C)SAKANOWA

「35歳という年齢がサッカー人生において一つの節目、区切りになる」

 浦和レッズは12月25日、GK榎本哲也がJ3のカターレ富山に完全移籍すると発表した。

 榎本は1983年5月2日生まれの35歳。神奈川県川崎市出身。180センチ、76キロ。これまでのキャリアは、横浜マリノスプライマリー―横浜マリノスジュニアユース―横浜F・マリノスユース―横浜F・マリノス―浦和レッズ。 

 今季の出場機会はなかった。2017シーズンは、リーグ戦の出場はなかったものの、天皇杯で3試合、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)で1試合に出場。ACL制覇に貢献した。

 榎本は次のようにコメントしている。

「ファン・サポーターの皆さん、このたび、カターレ富山に移籍させていただくことになりました。2年間という短い期間でしたが、個人的には皆さんの力になりきれなかったと思いますし、申し訳ない気持ちです。

 僕自身は、35歳という年齢がサッカー人生において一つの節目、区切りになるだろうと考えていました。

 ユース時代の恩師であるカターレ富山の安達亮監督から声をかけていただけたことをはじめ、2018シーズンはケガが多く、納得いくパフォーマンスができていなかったこと、新たな環境で自分が改めてチャレンジした時、どんな可能性を見出せるかなど、まだやれることがあるのではないかと考えるようになりました。

 浦和レッズでは、土田尚史GKコーチとの出会いに加え、素晴らしいチームメート、そして何よりも熱いファン・サポーターのみなさんとともに闘うことができました。それは非常に有難く、誇りに思っています。今後も浦和レッズが活躍することを願っています。本当に有難うございました」

 また、富山の公式ホームページでは、次のようにサポーターに呼びかけている。

「カターレ富山のファン・サポーターの皆さん、こんにちは。2019シーズンから加入することになりました榎本哲也です。 横浜F・マリノスのユース時代に指導いただいた安達監督をはじめ、富山の皆さんとJ2復帰という目標に挑む機会をいただけたことは、大変有難いことだと考えています。

 個人のプレーで貢献することはもちろんのこと、自分の経験をチームに伝えることで、皆さんと目標に向かって少しでも前に進んで行ければと思います。 共に戦いましょう。よろしくお願いします」

 浦和時代の背番号25は、最も尊敬する中村俊輔がデビューイヤーにつけていた番号であることから”初心に返る”という意味でも選んだという。この浦和での2年間、チームの体制も三度代わるなか、チームを支えた榎本の存在も大きかった。

 それだけに、新天地での活躍も期待される。35歳で下した決断。今度は富山のJ2昇格のため、全身全霊を傾ける。

文:サカノワ編集グループ

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