供用開始まで1年。元旦に新国立競技場へ行ってきた

新国立競技場の外観。意外とコンパクトな印象を受ける。(C)SAKANOWA

2020年1月1日、天皇杯決勝を開催。話題の「木材」の多さに驚く。

 2019年 明けましておめでとうございます

 一年の計は元旦にあり。ということで(?)、ちょうど1年後の2020年1月1日、天皇杯決勝で対外的な最初のスポーツイベントとして供用開始されることが決まった「新国立競技場」の建設現場へ行ってきました。

 雲一つない快晴。年末年始とあって、工事はすべてお休み。同志と呼ぶべきか、新国立競技場を写真に収めている人は結構いました。

 新スタジアムの周りでは元旦競歩大会が行われ、沿道の男子選手の母親から「後ろの女の子に絶対抜かれるな!」という熱い声援が飛んでいました。明治神宮アイススケート場での「初すべり」に向かう女の子の姿もありました。元日から走り込む外国人ランナーたちも清々しいです。

 この東京からのスポーツ発信地の中心になる新国立競技場。今はまだ静かに息吹がふきこまれるのを待ち続ち、静かに佇んでいます。JAPAN SPORT COUNCIL(日本スポーツ振興センター)の競技場整備の進捗状況によると、現在は屋根(5月頃完了予定)、地上工事、外装仕上げ工事、内装仕上げ工事、歩行者デッキ工事(いずれも11月完了予定)を平行して行っているということです。重機の搬出を終えたあと、3月からフィールド工事に着工する予定です。

 実際、今回、スタジアムを一周してみて、スタジアムの「フォーム」は確認できました。やはり基本的には旧国立競技場のあった限られた土地に建設していることもあり、比較的(例えば日産スタジアムと比べると)、コンパクトに収まっている印象を受けます。いろいろな機会で話題になる「木材」ですが、これは確かに外から見てもたっぷり使われていることが分かります。スタジアムに実際に入った時、その木の温もりがどのように観客が実感できるのか、また、競技にどのように影響するのか、そのあたりは楽しみの一つと言えます。

 東京オリンピックにも少なからず関係し、都内や首都圏のいたるところで建設や建て替えが進み、コンクリートであっという間に建造物ができていくことに驚かされます。そんななか、この木造の挑戦は、新たな生活やスタイルへの提唱であり、時代の先端性を感じさせられます。

 2020年の東京五輪へ、そして(むしろ)その後、日本のサッカー界はこの新国立競技場といろいろな機会に向かい合いながら、進んでいくことになります。もちろんJリーグで契約満了になった選手が戦わなければならない天皇杯決勝の日程問題などは、こうしたお祭りモードとは別に議論すべきテーマになります。

 それにしても――外観を見るだけで、特別な場所だと感じられます。いろいろな人の、いろいろな想いが込められていることが伝わってきました。

 来年の元日、天皇杯決勝は新国立競技場で公に開催される最初のスポーツイベントになります。

 国立競技場での天皇杯決勝は2013年度の93回大会以来、6大会ぶり。日本サッカー協会の主催で、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の運営準備に向けて組織委員会におけるオペレーションの確認も行われる予定です。その記念すべき最初の舞台に立ち、戴冠を果たすのはどのチームか――「Go for TOKYO」を合言葉に、99回目を迎える日本最古のサッカー大会は国内外の各方面から注目を集め、そして新たなる価値を発信する絶好の機会になりそうです。

いろいろな機会で話題になる「木材」がここまでたっぷりと使われている。(C)SAKANOWA
周辺の整備も進んでいる。(C)SAKANOWA
国立競技場の道を挟んであるホープ軒は元日から営業し、賑わっていた。(C)SAKANOWA

文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI

Posted by 塚越始

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