ガンちゃん、アフロ健在。荒川恵理子が23年目のシーズンへ!

ちふれASエルフェン埼玉では通算5シーズン目を迎える荒川恵理子。(C)SAKANOWA

新会社設立のちふれASエルフェン埼玉で、「1部昇格、絶対に掴み取る」。

 アテネと北京の五輪2大会に出場した元なでしこジャパン(日本女子代表)ストライカーの荒川恵理子が2019シーズン、なでしこリーグ2部ちふれASエルフェン埼玉で、高校時代に社会人リーグのトップチームデビューを果たして以来、23年目のシーズンを迎える。アフロヘア―も、抜群の得点感覚も、いまなお健在。クラブの掲げる「1部昇格」に全力を傾ける覚悟だ。

 荒川は2月4日に都内で行われた、ちふれホールディングス社のスポーツ事業新会社設立記者会見で選手を代表して出席。選手とちふれ社の片岡方和社長、エルフェンスポーツクラブ社の西崎祥晃社長、菅澤大我強化ダイレクター兼監督とのフォトセッションの際、カメラマンから「ちょっと…表情が固いですねえ」と指摘されると、「ガンちゃん、頼む!」と助け舟を求められていた。「みんな、笑って!」と選手たちをリードするなど、ムードメーカーとしても、ピッチ内外での困ったときの頼みの存在としても、荒川は変わらず不可欠なキーマンだと感じさせた。

 今季はチームを運営するスポーツ事業の新会社「株式会社エルフェンスポーツクラブ」が設立されての新たな船出。荒川は「改めて身が引き締まる思いです。さらにサッカーで恩返しをしていけるように、1部昇格は絶対に果たし、年齢的にも上にはなってきたとはいえサッカー選手としてまだまだ進化したいという気持ちを持っているので、頑張っていきたいます」と抱負を語る。

 荒川は移籍2年目。これまで13年の狭山時代などを含めると「エルフェン」では通算5シーズン目だ。何よりちふれ社のサポートを受けて、ちふれASエルフェン埼玉は2部の中でも環境は充実しているという。

「グラウンド、クラブハウスがあり、練習後の食事も提供していただき、雇用面でも休みがしっかり設けられるなど、恵まれた環境でできています」

スポーツ事業の新会社設立記者会見を行ったちふれASエルフェン埼玉。(C)SAKANOWA

 昨季はなでしこ2部リーグで、勝点1差に泣き、プレーオフ圏の2位に到達できなかった。しかし、荒川はそれが実力だったと受け止めている。

「最終的には2位から8位ぐらいまでがプレーオフまで行けるチャンスがある状態でした。前半戦はなかなか勝てないなか、最後に何とかそこまで辿り着けました。だから、やはり1部昇格は、他力本願ではなく、自分の力で掴み取らなければいけないものだと実感しています。たくさんの良い選手も加わり、それぞれの個性を出して、またエルフェンが成長していければと思います」

 個人的な具体的な目標は設けず、「シーズンが終わった時に自分のそうした成績がチームの『結果』につながっていると実感できれば、それが嬉しいことです」と、あくまでも今季はチームの結果にこだわる。

 なでしこリーグと女子サッカー界を今なお牽引する存在と言える。ガンちゃんが2019年、ゴールとその先にある1部昇格に向けて突き進む。

取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI

Posted by 塚越始

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