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浦和の新戦力エヴェルトン&杉本、監督の評価は?「悪いから代えたわけではない」

浦和のオズワルド・オリヴェイラ監督。(C)SAKANOWA

シュートわずか1本、川崎に完敗。オリヴェイラ監督が率直な想いを吐露。

[Jリーグ スーパーカップ] 川崎 1-0 浦和/2019年2月16日/埼玉スタジアム2〇〇2

 浦和レッズはシュートわずか1本で、リーグ3連覇を目指す川崎フロンターレに敗れた。試合後の記者会見で、オズワルド・オリヴェイラ監督は次のように試合を振り返った。

「少し厳しい言葉になるが、良いゲームにすることができませんでした。逆にフロンターレは勝利に値する、良いプレーをしたと思います。私たちはここからリスタートを切りますが、(リーグ開幕時には)良い姿を見せられると思っています」

 キャンプではシーズンを戦い切る体力を養うことに主眼を置いて追い込んできたため、実戦をほとんどしていない。あくまでも23日のリーグ開幕のベガルタ仙台戦に照準を当てて、調整をしてきた。

 そのなかで今回3-4-1-2の布陣を採用し、新たに加入したエヴェルトンがボランチで、杉本健勇が2トップの一角で先発。ただ、いずれも上手く機能せず前半で交代した。その二人について、指揮官は次のように評価した。

「通常であればハーフタイムでの選手交代はしませんが、今回の試合は5人まで交代可能ということで二人を代えました。彼らも試合をこなすごとにチームにフィットしていくでしょう。決して悪かったから代えたわけではありません。(後半開始から出場した)アンドリュー(ナバウト)にはDFの背後のスペースを突かせて、阿部には中盤を安定させようという狙いからでした」

 昨季からの継続性という点で、ケガをしている青木拓矢、武藤雄樹の不在が響いたという。彼らもこの段階では無理をさせず、開幕以降に備えさせた形である。

 そんななか気になったことと言えば、運動量でも川崎に上回られたこと。どのようにボールを奪い試合を進めるのか。そういった狙いや意図が感じられなかった。結果、シュート数12対1と一方的に攻め込まれた。

「今日がスタート地点です。この日に向けて、すべてを整えてきたわけではありません。心配しすぎることは、しません。

 とはいえ、ゲームプランを実行できず、心配していないわけではありません。より良くするために、やはり心配はしています。私は浦和の選手たちのことをよく知っています。必ずより良くなると信じています」

 オズワルド・オリヴェイラ監督はそのように「心配しすぎない」が、「心配していないわけではない」と率直な想いを吐露した。

 どのように相手を崩す攻撃の形を考えているのか。そのあたりを示すこともできなかった。どのように改善し、修正してくるのか。浦和は23日の仙台戦を皮切りに、JリーグとACL(アジアチャンピオンズリーグ)の連戦に突入する。さっそくオズの手腕の見せどころだ。

取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI

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