「緊張よりワクワク」湘南の星、齊藤未月が自身初の開幕戦出場を勝利で飾る

開幕の札幌戦勝利!湘南の齊藤(16番)がチームメイトと歓喜!!(C)SAKANOWA

U-20日本代表”キャプテン”候補、「まず一つレベルアップできました」。

[J1 1節] 湘南 2-0 札幌/2019年2月23日/Shonan BMWスタジアム平塚

 湘南ベルマーレのMF齊藤未月が、自身初めてリーグ開幕戦のピッチに立ち、3-4-2-1のボランチとしてフル出場し白星を飾った。

 昨年は開幕から3試合をベンチで過ごし、1昨年は2節で初出場。全員がまず目指す開幕戦のピッチに、これまで立つことができなかった。

 チームの軸としての地位を確立してきた今季、ようやく札幌との開幕戦に臨んだ。

「今までプロになって、開幕戦に出る機会すらなかったので、出られて嬉しかったですし、でも、これで終わりではなく始まったばかり。ここからどれだけ1試合ずつ戦えるかが大事になると思います」

 34試合のうちの1試合ではあるが、独特の雰囲気に包まれる一戦だ。ただ齊藤は緊張はしなかったと言う。むしろ――。

「緊張よりも、ワクワクする気持ちのほうが、今日はとても大きかったです。どんなことがあっても、自分からどんどん声を出して、チームを引っ張っていこうという気持ちで臨みました。だからやりづらいということはなかったです」

 20歳のボランチは、チーム全体のバランスを見ながら、この日は守備に神経を使っていたように見えた。

「後半は僕たちのほうが走れて、相手の足が止まることは分かっていたので、粘り強く戦えました。今年練習してきたことが少しずつ出たぶん、相手の足も止まって、ゴールを決められました。2点とも泥臭いゴールでしたが、湘南らしいいいゴールだったと思います」

 U-20日本代表のキャプテンを務める、クレバーかつ献身性の高いタレントだ。さっそく、この開幕戦でいくつかの収穫を得ていた。

「ビルドアップにもっと参加して特長を出したかったですが、見えないところで(松田)天馬くん、最終ラインと良い関係を保ちながら守備から攻撃に展開できました。そこは昨シーズンよりも、まず一つレベルアップできたと思います」

 一方、次のように課題も挙げていた。

「ペナルティリア付近でボールを持てるシーンもありましたが、そこで正確にプレーするとか、振り切ってシュートまで行くとか、プレーの選択を増やせたと思いますし、そこを出していかないといけないと思います」

 両チームともに主導権を握り合う展開。しかし後半途中からは、完全に湘南がペースを握り、勝点3をもぎ取った。湘南らしい粘り腰で、勝利を収められたことに安堵していた。

「個人としても、チームとしても、まずここで1勝できるかどうかが大きい。次につながる試合をできたと思いますので、また明日から準備したいと思います」

 今年は5月23日からポーランドU-20ワールドカップが行われる。齊藤は昨年、U-19日本代表のキャプテンとして、U-19アジア選手権で世界行きの切符を掴んでいる。同代表の影山雅永監督は「所属先で試合に出ること」を選出の条件に掲げており、齊藤がこのまま湘南でコンスタントにJ1で出場を続けられれば、U-20日本代表にも選ばれるはずだ。大忙しの1年になりそうだ。

 初の開幕戦、そして勝利――。2019年、湘南と齊藤が順調なスタートを切った。

取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI

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