身長差16センチ、湘南DF坂圭祐が元イングランド代表ジェイ封じに成功

開幕戦で無失点勝利に導いた湘南のリベロ坂圭祐。(C)SAKANOWA

無失点に抑えた秘訣とは?「横幅もあるので、普通に行ったら難しかった」

[J1 1節] 湘南 2-0 札幌/2019年2月23日/Shonan BMWスタジアム平塚

 湘南ベルマーレのプロ2年目を迎えたDF坂圭祐が北海道コンサドーレ札幌との開幕戦、3バックのリベロに入ってCFジェイを封じて、無失点勝利に大きく貢献した。

 身長はジェイが190センチ、坂が174センチ。その差は16センチ。そのアドバンテージを生かそうと札幌も、何度かジェイにロングボールを集めてきた。

 それでも坂は冷静に対応。ボランチやストッパーと協力し合い、ジェイの長所を発揮させなかった。ジェイの与える威圧感は常にハンパなく、一発で試合を決定付けてしまう緊張感が常に漂っていた。それでも振り返ると、ジェイが前を向いて脅威を与えたシーンは限られていた。

 坂も守備陣全体での”勝利”を強調した。

「ジェイ選手は身長があるだけでなく、横幅もあるので、普通に行ったら難しいと感じていました。昨年も対戦していました。だから行くところと、行かないところをハッキリさせて、ボランチにショートカットしてもらうことも何度かありました。無理には行かないようにと、そこを心掛けていました」

 前半まだエネルギーがあった札幌に押し込まれた。そこを耐えて、後半、ホームチームが主導権を握り、武富孝介の2ゴールで押し切った。

「(前半は)僕のところのみならず、全体的に苦労していた印象はありました。だから、僕のところでもうちょっとボールをカットできていれば、また違った展開にできていたかもしれません」

 そこで粘り強く戦って、「根比べ」に勝ったと言えた。

「(粘り勝ちでは?)そこを無くしたら湘南の選手ではないし、試合には出られません。そこはベースの部分。前半、我慢できたからこそでした」

 とはいえ、あくまでも、今回勝てたにすぎないと坂は考えていた。開幕戦で両チームともにそこまで試合勘があるとは言えない。加えて札幌は現在熊本に滞在中で、コンディション調整も難しいなかで迎えた一戦でもあった。

「札幌の運動量は後半落ちた感じでした。だからジェイ選手もコンディションがもっと上がってきたら、全く分かりません」

 坂はあくまでも冷静に分析していた。むしろ、次回の対戦では、また全くシチュエーションになると気を引き締めていたのだ。

「日は空きますが、札幌ドームで対戦する時はまた今日とは全く違うはずです。その時はその時でまた整理して臨みたいです」

 四日市中央工業高校、順天堂大学を経て、昨季、湘南に加入。四中工の大先輩であり、元湘南の坪井慶介(現レノファ山口)を敬愛するクレバータイプのDFはプロ1年目にして、アンドレ・バイアからポジションを奪い、徐々にレギュラーに定着していった。

 2年目を迎えたリベロが、しっかりと開幕戦で結果を残した。2019年、果たしてどのように進化を遂げていくのか。注目していきたいタレントだ。

取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI

Ads

Ads