驚愕開幕弾の横浜FM三好が感謝する「ミシャに植え付けられた自信」

横浜F・マリノスの三好康児。(C)SAKANOWA

マリノスで「行ける」というイメージが沸いた。

[J1 2節] 横浜FM – 仙台/2019年3月2日/日産スタジアム

 J1リーグの2019シーズン開幕のガンバ大阪対横浜F・マリノス戦、横浜FMのMF三好康児が鮮烈の新天地ファーストゴールを叩き込んだ。

 昨シーズンは北海道コンサドーレ札幌でプロになって初めて年間を通じてレギュラーとして戦い、26試合3ゴールを記録。東京五輪世代にあたるU-21日本代表として、アジア大会にも参戦した。

 そして2019シーズン初陣のG大阪戦。その小さな体から弾き出された左足のショットは、改めて21歳の三好の誰も知り得ないポテンシャルを示す”スーパー”な痺れるものだった。

 シーズン開幕前、三好が札幌時代、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(愛称、ミシャ)のもとでプレーして得たものについて話を聞いた。

「札幌というチームで、あれだけ自信を持って年間を通して戦えたことは、チームとしても、個人としても大きかった。どんな相手とやっても自信を持って『できる』というメンタリティを植え付けてもらいました。もちろんメンタルのみならず技術面でも。常に頭を使いながらサッカーをするなかで、どのように動くのか。その質にもこだわってできました」

 三好はそのように、ペトロヴィッチ監督が与えてくれた自信に感謝していた。

「ミシャからもっと一緒にやりたいという言葉をもらい、自分もその気持ちはありました。ただ、そこは契約的に難しく、個人の気持ちだけではできない部分でもありました」

 そして所属元の川崎フロンターレから横浜F・マリノスへの期限付き移籍が決まった。プレーするクラブには、三好としてのこだわりがあった。川崎、札幌、そして横浜FM――主導権を握るサッカーだ。

「そうです、そこは大切。マリノスには共通的がありました。ボールを握っていくサッカー。もちろんスタイルは異なるけれども、自分の特長を出しやすいクラブだと感じましたから。札幌、川崎と、ベースは変わらないところです」

 同じ神奈川の川崎でプレーしてきただけに「あり得ないだろうな」と思っていた横浜FM行きではあった。しかし話を進めるなかで、より具体的に自分が、このチームでこそ生きるという具体的なイメージが沸いたいったという。

「対戦した時に面白いサッカーをしているなと思いましたし、具体的な起用に関する話もしてくれたことで、そこに自分が入っていけば『いけるかな』というイメージは沸きました」

 今にして開幕前のその話を振り返ると――三好の言葉がプレーに落とし込まれ、開幕のG大阪戦の活躍につながっていたことが分かる。三好のキャリアそのものに、一貫した流れができている。

 その先に、三好は頂点に立つ、という目標も掲げる。

「タイトルを獲るというところは、ポステコグルー監督も始動日に語っていました。決勝まで行っても負けたら意味がないのだ、と。個人としてもそこに貢献したい。(札幌では)1年通してプレーできたお陰で、自信を持って挑めます。もちろん札幌とはやり方もスタイルも異なるので、自分のプレーで、マリノスのスタイルを吸収しながら、自分のアクセントを加えたいです」

 ミシャが与えてくれた自信をプライドに変えて、もっと高みへと向かう。横浜F・マリノスで結果を残したい、と考えている。三好はトリコロールのユニフォームとともに燦然とさらに輝きを放とうとしている。

取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI

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