内田篤人と鹿島の二兎を追う挑戦。「シャルケでCLを勝ち上がった時もそうだった」

鹿島の内田篤人。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

「あとは俺ら選手に懸かってくる」

[J1 2節]川崎 – 鹿島/2019年3月1日/等々力陸上競技場

 昨季ACL(アジアチャンピオンズリーグ)覇者の鹿島アントラーズがホームでのJリーグ開幕戦、J2から昇格した大分トリニータに敗れた。

 もちろん、まだ開幕したばかり。とはいえ、34分の1以上の重みがあると言われるシーズン初陣で喫した敗戦の意味は重い。そして鹿島は1日の川崎フロンターレ戦から、ACLとJリーグの連戦にも突入していく。

 今季から鹿島のキャプテンに就任したDF内田篤人はACLプレーオフのニューカッスル・ジェッツ(オーストラリア)戦(〇4-1)のあと、「リーグ&ACL」の2冠を狙う難しさを、自身の経験と重ね合わせて次のように言っていた。もちろん大分戦の前だったので、現在とは状況が異なる点は念頭に置きたい。

「昨シーズン、Jリーグが上手くいっていない時、ACLを獲れる流れができているなと、感じていて。それは自分も口に出していました。(今季は)そこ、難しいのは。二つを追うというのは。どちらか一つがこけると、どちらか一つ行けたりすることがある」

 一つに割り切ることで、流れができることはある。しかし、今季はまずしっかり「二兎」を追う挑戦をするという。

「シャルケの時、(UEFA欧州)チャンピオンズリーグで上へ行けた時、やっぱりリーグの成績は良くなかった。そこが難しい。地力というか、日本で飛び抜けて強くないと、2つ、3つはなかなか難しい。どれか一つならば、狙えばチャンスがある。ウチはそういうクラブではない。獲れるものは獲るというクラブ」

 内田が在籍したシャルケ04は2010-11シーズン、DFBカップ優勝を果たし、UEFAチャンピオンズリーグではクラブ史上初のベスト4に進出した一方、リーグ戦は14位と低迷した。

 どうすれば二つの欲しいタイトルを掴み取ることができるのか。貪欲にチャレンジすることで、その先は切り開けるはずだ――。それが鹿島と内田のスタンスだ。

「その分、ローテーションが大切。チーム全体の底上げはしないといけないし、補強はできたと思っています。そこはあと俺ら選手に懸かってきます」

 誰かのせいにはしない。あとは選手自身――最後は自分たちに懸かってくる。内田はそう覚悟を示していた。

 2節のアウェーでの川崎フロンターレ戦。左サイドバックの山本脩斗の負傷離脱に伴い、内田が先発する可能性も浮上している。Jリーグ連覇中の相手との一戦、そして中3日で、勝点3が是が非でもほしいACLのジョホール・ダルル・タクジムFCとの一戦も控えている。

 いきなり戦力的にも苦しい状況下、いろいろな意味で、内田の力がさっそく必要とされている。

文:サカノワ編集グループ

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