代表デビューの安西幸輝が中島翔哉との久々競演で刺激。内田篤人への報告は…

日本代表でデビューを果たした安西幸輝。(C)SAKANOWA

ボリビア戦でチャンスを掴めれば、「自分の色を出しつつ、前の選手を生かしたい」。

[キリンチャレンジカップ] 日本 0-1 コロンビア/2019年3月22日/日産スタジアム/6万3302人 

  鹿島アントラーズのDF安西幸輝が、日本代表デビューを果たした。89分に佐々木翔と交代でピッチに立ち、アディショナルタイムを含めるとわずか6分間の出場だったが、国際Aマッチ「1」を刻んだ。

 0-1とリードを許した状況で、なんとかして追い付こうと日本が攻勢をかけていた時間帯、最後の5枚目のカードでの投入だった。

「負けていたので仕掛けようと思っていました」

 限られた時間のなか、左サイドバックに入った安西は持ち味のタテへの突破を試みて、チームに推進力を与えた。しかし、「スピード感が全然違うし、自分がもっとやらないといけないと感じたし、危機感を持ちました」と、コロンビア守備陣の”壁”を突き破れなかった。

「ベンチに座った時、すごく試合に出たいなと思いました。ピッチに立つことができると、もっとたくさん試合に出たいと思いました。ただ、そのためにはスキルを、もっともっと上げなければいけない。次、出たならば結果を出したいです」

「僕だけではなく、全員が試合に出たいと思っています。そのなかで短い時間でしたけど、世界の強豪であり、これがスタンダードなんだと感じました。スピード感がJリーグとは全然違うので、そこは突き詰めていかなければいけません」

 体験に勝るものはない。セリエA、ブンデスリーガ、リーグ・アンでプレーし、コロンビア代表としてプレーすることに誇りを持つアタッカー陣と対峙し、安西は強烈なインパクトを受けた。

 ほとんど何もできなかった。それだけに、今回のA代表初招集を受けて、いろいろなアドバイスを受けてきた鹿島アントラーズの内田篤人への報告は……「無理ですね。試合に出ただけなので、結果を残さないと」。

 一方、中島翔哉と東京ヴェルディユース時代以来となる競演が実現した。ふたりで左サイドを形成し何度も打開を図った。

「翔哉くんと一緒にできたのは高校(ユース)以来でした。もう少し時間があれば、もうちょっとイマジネーションを出しあえてやれたのかなと思います。だから、次の試合では、自分の色を出しつつ、前の選手を生かしてあげたいです」

 わずか6分間。しかし、彼のサッカー人生の中でも貴重であり、密度の濃い時間になった。

 両サイドバックを遜色なく同じレベルでプレーできるのが彼の最大の強みだ。26日のボリビア代表戦で出場機会を掴んだ時には、安西がエンジンと化して、今回以上にチームに強烈な推進力を与える。

取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI

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