阿部勇樹のアベッカム砲に浦和のチームメイトが驚嘆

阿部勇樹が練習で「アベッカム砲」を突き刺す。(C)SAKANOWA

背中で引っ張るチーム最年長。SNSでは大原練習場のピッチ管理に感謝。

[J1 5節] 浦和 – FC東京/2019年3月30日/埼玉スタジアム2〇〇2

 浦和レッズがFC東京戦に向けてトレーニングを行った3月28日、チーム最年長37歳の阿部勇樹が魅せた――。

 直接フリーキックにいかに壁を作るか。さらに、そのキックから、GKがボールを弾いたり、キャッチしたり、あるいは壁にボールが当たって防いだところから、いかにカウンターに持ち込むかという、守備陣に主眼が置かれた練習メニューでのことだった。

 フリーキックの右足のキッカー役を務めたのが阿部だった。いろいろな位置から好キックを蹴っていたなか、左サイドのペナルティエリア前、約30メートルの地点から右足を振り抜いた一撃だった。強烈な弾道は壁の少し上を越えて、さらにGK西川周作の伸ばして手をすり抜けて、直接ゴールネットに吸い込まれたのだ。

 あくまでも実戦を想定したシチュエーションであり、阿部がその間隙を突いてみせた。完璧とも言える鋭いショットに、練習場の空気も一瞬、緊張が走った。するとチームメイトやスタッフから、「まさにアベッカムだ」とため息の声が漏れていた。

 そんな阿部は全体練習後、春休みで多く訪れていた子どもたちをはじめとするファンとサポーターへのサインに応じていた。また、前日の3月27日には自身のSNSのツイッター( アカウントは@daikichi22abe )で、「毎日、最高のピッチにしていただいています!いつもありがとうございます」と、大原練習場の芝生を管理するスタッフへの感謝の想いを綴っていた。平川忠亮が引退したことでチーム最年長となった阿部は多くを語らず、その”背中”で浦和のチームメイトを引っ張る存在となっている。

 今回、色褪せぬ凄みとセンスを見せつけた。季はリーグ戦、途中出場から1試合の出場にとどまっている。ただ、浦和には阿部がいる――背番号22の存在を示す時、力が必要な時は必ずや訪れるはずだ。アベッカム砲が30日のFC東京戦でも果たして飛び出すか。

文:サカノワ編集グループ

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