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鳥栖逆襲の秘策!? 豊田がトーレスとの2トップに「期待」

鳥栖のフェルナンド・トーレス。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

これまでの共演は「8分間」のみ。

[J1 6節] 仙台 – 鳥栖 /2019年4月6日/ユアテックスタジアム仙台

 サガン鳥栖のFW豊田陽平が3月29日の横浜F・マリノス戦で今季初先発を果たし、78分までプレーした。試合はスコアレスドローに終わり、好調な相手からアウェーで価値ある勝点1を掴むことに成功。豊田は前線からチェイシングを怠らず守備面での貢献が大きかったが、シュートは打てずに交代した。

 その試合後、豊田はチームとしては及第点を与えた。

「ポジティブに捉えています。失点もなく、独特な人とボールの動かし方をする横浜の対策をして、自分たちのある程度やりたいことは出せました。得点につなげるところが力不足でしたが、そればかりをネガティブには考えていなくて、対策を練っても試合中に状況が変わるなかで臨機応変に対応し、ある程度、横浜さんも苦しんでくれたかなと思います」

 一方、自分自身のパフォーマンスにはやや悔やみつつも、前向きに捉えた。

「僕自身、久々にスタートから試合に出られて、今日がラストだという思いでやらなければいけないところで取り組みました。得点を取れず、シュートも打てず、残念なところですが、そこは容赦していただきたい。次に機会が来るかもしれません。試合に出られない時もポジティブに練習に取り組んでいますし、今日もそんなにネガティブには捉えていません」

 この日は開幕から4試合連続スタメン出場をしていたフェルナンド・トーレスが欠場したことで、豊田が先発に名を連ねた。FWは金崎夢生、チョ・ドンゴンがいて、今後、豊田の出番も決して約束されているわけではない。ただ、その中で豊田はフェルナンド・トーレスとの同時起用についても「期待」を語った。

「出番がある限り、しっかり自分自身を出したい。今はトーレスの代わりに出ている形になっていますけれど、一緒にやることもあるかもしれません。代わってトーレスが、僕が出ることもあるかもしれません。僕のスタイルに合わせるサッカー、フェルナンドに合わせるサッカー、それぞれ柔軟にやっていければ。そこは今後、期待してもらえればと思います」

 これまで豊田はフェルナンド・トーレスの交代要員という立場で、二人がピッチ上で同時に立ったのは、今季開幕・名古屋戦(●0-4)でのラスト7分間、3節・FC東京戦(●0-2)の1分間の計「8分間」のみ。昨季は一度もなかった。

 そのフェルナンド・トーレスは4節のジュビロ磐田戦(〇1-0)で負傷により51分で交代を余儀なくされた。横浜FM戦を欠場した理由について、ルイス・カレーラス監督は「ここに来ていない選手(メンバー外)について、話すことはありません」とコメントしなかった。

 4月6日は上昇へのキッカケを掴もうとしている、今季いまだ白星のない1分4敗のベガルタ仙台戦。豊田の出番はあるのか。そしてチームにとって2試合ぶりの勝利につながるゴールを決められるか。果たしてトーレスとの共演は? 何より今季いまだ通算1ゴールの鳥栖とあって、チームに勢いを与えるためにも、ストライカー陣の一発が待望される。

文:サカノワ編集グループ

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