鮫島彩を超えるタレント出現せず!?なでしこ「SB問題」未解決のままW杯へ

ドイツ戦で左サイドバックとして先発した鮫島彩。写真:早草紀子早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

フランスに敗戦、ドイツに防戦ドロー。

[国際親善試合] ドイツ女子代表 2-2 日本女子代表/2019年4月9日/ベンテラー・アレーナ 

 なでしこジャパン(日本女子代表)が6月のフランス女子ワールドカップを前に欧州遠征を行い、4日にフランス女子代表に1-3で敗れ、9日にドイツ女子代表には防戦を強いられながら2-2で引き分けた。

「いくつか最後に試したいことがある」と高倉麻子監督が語っていた今回の遠征。FIFAランキングで4位のフランス、2位のドイツと上位国との対戦が実現したが、結果的に力の差を見せつけられることになった。

 ドイツ戦は課題であるサイドを崩されて2失点。さらに多くのピンチを招いた。一方、日本は相手GKのミスを見逃さず、長谷川唯、横山久美がゴールを決めた。だが二度のリードを保てなかった。

 フランス戦ではセンターバックで先発した鮫島彩が、後半から左サイドバックに回ってプレー。ドイツ戦は、鮫島が左サイドバックで先発出場した。

 高倉監督の下、多くの選手がサイドバックで起用されてきたが、いまだ鮫島を超えるタレントが出てきていないという印象だ。2年前のE-1東アジア選手権から取り組んできた最終ラインでビルドアップの起点であり、チャンスの始点になる鮫島のセンターバックが、日本代表の長谷部誠のリベロのようにフィットしてきたが、左サイドバックはなかなか埋まらず。むしろ「鮫島頼み」から脱せずにいる印象だ。

 それでも悲観ばかりする必要はない。2月から3月のアメリカ遠征の「シービリーブスカップ」では、アメリカ女子代表と2-2で引き分けている。相手の本気度が読めなかったとはいえ、今回の2試合とそのアメリカ戦が今後の指標の一つにもなってくるか。

 なでしこジャパンは守備を念頭に入れると、逆に全体のバランスを崩す傾向が見受けられる。徹底的にパスを回すことに固執するというチーム作りも、ひとつの選択肢に入れてもいいか。世界で結果を残す年代別代表選手のポテンシャルにかけてみるのも手だ。

 もちろん、主力選手が数人入れ替わるだけで、ガラッとチームが変わる可能性も感じられる。女子ワールドカップ初戦は、6月10日(現地時間)、アルゼンチン女子代表戦。ここからなでしこジャパンが詰めの作業に突入する。

▽フランス女子ワールドカップ
日本女子代表(なでしこジャパン)の日程
6月10日(日本時間11日午前1時) アルゼンチン女子代表戦
6月14日(日本時間14日午後10時) スコットランド女子代表戦
6月19日(日本時間20日午前4時) イングランド女子代表戦

文:サカノワ編集グループ

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