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川島永嗣デビュー年に久保建英誕生。森保監督が明かした「大ベテラン」「若手」の日本代表招集理由

久保建英(左)と川島永嗣(右)が日本代表に招集! (C)SAKANOWA

「世代融合」分岐点のシリーズになるか。

 6月のキリンチャレンジカップ2試合(5日トリニダード・トバゴ代表戦@豊田、9日エルサルバドル代表戦@宮城)に臨む日本代表( SAMURAI BLUE )27人が5月23日に発表された。

 今回の最大の注目は、6月4日に18歳になるMF久保建英(FC東京)の初招集。19歳のGK大迫敬介(サンフレッチェ広島)も抜擢された。一方、最年長は36歳のGK川島永嗣(RCシュトラスブール)。レスターFCを今季限りで退団する33歳の岡崎慎司とともに、ロシア・ワールドカップ(W杯)以来の復帰を果たしている。

 川島はこれまでリーグ戦の出場はない。森保一監督は川島と岡崎の招集理由について、次のように語った。

「二人ともプレーできるだけのコンディションであることをリサーチしたうえで招集させてもらっています。川島はなかなかトップチームで出場できずにいますが、しっかり練習を積めていて現在は最終節の出場を目指しています。岡崎も出場時間は短いものの継続してできていて最終節のチェルシー戦もチェックし、十分代表でプレーできるだろうと招集しています。チームに貢献すること、経験とプレー、経験の浅い選手に伝えていってもらいたいと思います」

 そして、指揮官は次のように強調した。

「世代間の融合をしたいと思っています。たくさんの日本代表での経験を還元してもらいたい」

 一方、久保と大迫の招集については、次のように説明した。

「年齢に関係なくチームの中心として存在感を示してプレーし、結果を残しているということでA代表に選ばせてもらいました。シンプルにそれが理由です。伸びしろもあり、今見せてくれているパフォーマンスを発揮し、加えてクラブとは違う経験をして成長し、クラブに持ち帰り、さらに成長してもらいたいと考えて招集しました。年齢に関係なく、彼らが勝ち取ったものだと思っています」

 さらに森保監督が久保に求めるプレーについて、次のように語った。

「求めているところはクラブと変わらず、攻撃に加わることでアクセントを与え、緩急を織り交ぜてゴールに向かい、崩していくプレーを発揮してもらいたいです。ただ、これまで歴史をつないできてくれた経験のある選手がいるなかで、彼が飛び抜け追い越しているというレベルにはないと思っています。背中とプレーを見て学び、言葉で伝えてもらいながら、成長につなげてもらればと思っています」

 そのように、指揮官は「世代融合」が今回のキーポイントであることを伺わせるコメントをしていた。川島が浦和東高校から大宮アルディージャに加入したのが2001年。その年の6月4日に誕生したのが久保だった。今回がある意味、ターニングポイントになるシリーズになるかもしれない。

 今日24日はコパ・アメリカ(南米選手権)の日本代表メンバーが発表される。そこでも「川島×久保」の同時招集はあるのか? いずれにせよ、まずキリンチャレンジカップを戦う約1週間は、参加選手たちにとって密度の濃い時間となることは間違いなさそうだ。

 日本代表のメンバーとキリンチャレンジカップのメンバーは次の通り。

▽日本代表
キリンチャレンジカップ
6月シリーズメンバー

GK
川島永嗣 (RCストラスブール/フランス)
権田修一(ポルティモネンセ/ポルトガル)
シュミット・ダニエル(ベガルタ仙台)
大迫敬介(サンフレッチェ広島)*
DF
長友佑都(ガラタサライSK/トルコ)
槙野智章(浦和レッズ)
酒井宏樹(オリンピック・マルセイユ/フランス)
昌子 源(トゥールーズFC/フランス)
室屋 成(FC東京)
植田直通(セルクル・ブルージュKSV/ベルギー)
畠中槙之輔(横浜F・マリノス)
中山雄太 (PECズヴォレ/オランダ)*
冨安健洋(シントトロイデンVV/ベルギー)
MF
香川真司(ベシクタシュJK/トルコ)
原口元気(ハノーファー96/ドイツ)
小林祐希(SCヘーレンフェーン/オランダ)
柴崎 岳(ヘタフェCF/スペイン)
伊東純也(KRCヘンク/ベルギー)
橋本拳人(FC東京)
中島翔哉 (アルドゥハイルSC/カタール)
南野拓実(ザルツブルク/オーストリア)
守田英正(川崎フロンターレ)
堂安 律(FCフローニンゲン/オランダ)
久保建英 (FC東京)*
FW
岡崎慎司 (レスター・シティー/イングランド)
大迫勇也 (ベルダー・ブレーメン/ドイツ)
鈴木武蔵 (北海道コンサドーレ札幌)
*は日本代表初選出

文:サカノワ編集グループ

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