【東京V×千葉】日本代表選出、渡辺皓太への為田大貴の危険なファウルはなぜ見逃されたのか?

コパ・アメリカに臨む日本代表にも選ばれた東京Vの渡辺皓太。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

課題とされる審判間のコミュニケーション。第4の審判が情報を伝えても良かったか。

 [J2 15節] 東京V 1-1 千葉/2019年5月25日/味の素スタジアム

 東京ヴェルディ対ジェフユナイテッド市原・千葉戦、コパ・アメリカに臨む日本代表にも選ばれた東京Vの渡辺皓太に後方から来た千葉の為田大貴が不意打ちの危険なタックルをしたように見えたものの、窪田陽輔主審はそのまま試合を続行させた。そしてそこからの流れでパスを受けた為田がGKと1対1にになる決定機を作り出すというシーンがあった。

 なぜノーファウルだったのか? ファウルだったのではないか? そのあたりの議論が『DAZN』の人気コンテンツ「Jリーグジャッジメント」で行われ、日本サッカー協会審判部の上川徹トップレフェリーグループシニアマネジャーが解説をした。

 問題のシーンは33分。東京VのGK上福元直人のフィードに、ジャンプして胸でトラップしようとした渡辺に、後方から来た為田が体を投げ出すようにして覆いかぶさり、肩でボールへ当たりに行った。主審はボールへの正当なコンタクトと認めファウルを取らなかった。しかし後方から押し倒された渡辺はむちうちのような状態でピッチに倒れこんだ。

「こちらの角度から見ると、(為田が)相手選手がいるのが分かるのに、チャレンジしている危険なプレーだと言えます。もう少し配慮すべきだったと思います。そういう意味では反則を取るべきだったと思います」

 そのようにファウルを取るべきだったと指摘した。では、なぜ主審が見逃す形になったのか。

「主審がいる逆のアングルからだと、二人が両方向からボールへ向かい、接触に行っているように見えます。そのため、(為田が)ボールに対しコンタクトに行っているのを見て、ノーファウルにしたのだと思います。ただ、こちらの角度から見ると、(まずボールではなく)相手を防ぐように行っていることが分かります」

 むしろ、危険なラフプレーだったのではないか?

「(イエローカードは?)その判断は難しいところですが、実際、危険な状態になっています。他のプレーの選択肢もあったわけですから、ラフプレーとして警告をすることも十分考えられます」

 そのようにイエローカードが出ていてもおかしくなかった。そんなラフプレーが見逃されたという指摘だった。

 では、どうすれば判定をできたのか? 上川氏はそこも、今まさに審判団の課題として議論されている「コミュニケーション」が必要だったのではないかという。

「主審からは(ボールに集中しているため)どのように接触していたかは見えませんでした。そこで例えば第4の審判が情報を伝えることがあっても良かったかもしれません」

 そのように上川氏はこのプレーがストップしたあとなど、他の審判が情報を伝えることも一つの方法だと語った。

 もしかするとイエローカードが出ていた。しかし、もしかすると千葉がゴールを決めていたかもしれなかった。やはり判定が試合を大きく左右する――そんな事例にもなってくるシーンだった。

文:サカノワ編集グループ

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