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【U-20W杯 先発予想】試合に飢えた中村敬斗や西川潤がイタリアに牙をむく

(C)SAKANOWA

ターンオーバー有力。三國、喜田のアビスパコンビも先発か。

[ポーランドU-20W杯 GS3節] 日本 – イタリア/2019年5月29日(日本時間30日1:00)/ビドゴシュチ

 U-20日本代表が日本時間の5月30日午前1時(現在29日18:00)から、グループステージの3戦目で2連勝で首位に立つU-20イタリア代表と対戦する。

 2試合目でU-20メキシコ代表を3−0で下した日本は1勝1分の2位。引き分け以上で2位以内が確定し、決勝トーナメント進出が決まる。勝てば1位に。

 また敗れた場合も、U-20エクアドル代表が引き分け以下で2位、エクアドル勝利でも得失点差で逆転されなければOK。また3位になっても、6組の3位の成績上位4チームに入れば、ベスト16入りを果たせる。

 基本的には他会場うんぬんはそこまで気にせず、目の前の試合に集中できる。とはいえ油断は禁物だ。イタリアは2連勝で決勝トーナメント行きを決めており、今後を見据えてメンバーを落としてくるとみられるが、それでも個々のレベルは高い。

 守護神のアレッサンドロ・プリッツァーリ(ACミラン)を中心に手堅く守り、前線にはインテルの下部組織出身で、今季セリエAで5得点のアンドレア・ピナモンティ(フロジノーネ)が構える。試合巧者ぶりも健在で、エクアドル、メキシコ戦ともに先制点を奪って勝利を掴んでいる。

 影山雅永監督は次のように警戒する。

「素晴らしい選手たちばかりで、戦い方もハッキリしている。強いですね」

 イタリアの戦術は洗練されている。メキシコ戦では3バックで挑み、相手の特徴を上手く消していた。その戦いぶりは日本も参考にしたほど。試合の進め方は一枚上手か。

 影山ジャパンはいかにして、欧州の強豪国に挑むのか。

 チームは状況に応じてスタイルを変えて勝点を積み上げてきた。とりわけ、メキシコ戦は盤石の試合運びで、3-0の快勝を収めている。引き続きイタリア戦でも体現できれば、掴んだ手応えが自信から確信に変わるはずだ。

 決勝トーナメントを見据えて先発の入れ替えが予想され、累積警告2度で出場停止になるため、イエローカードをもらっている5人(宮代大聖、山田康太、伊藤洋輝、齊藤未月、菅原由勢)の起用法には慎重を期したい。

 これまで三國ケネディエブス、喜田陽(ともに福岡)、茂木秀(C大阪)、鈴木彩艶(浦和ユース)が出番を得ていない。また2試合連続で途中出場した中村敬斗(G大阪)やメキシコ戦の終盤に投入された原大智(FC東京)、西川潤(桐光学園高)は長い時間プレーしていない。試合に飢えている彼らを起用する可能性は十分ある。

 イタリア戦で影山監督はどんなメンバーをチョイスするのか。決勝トーナメント行きを懸けると同時に、チームの底上げを図る。メキシコ戦で2得点を決めた宮代、技ありヘディング弾を決めた田川亨介(FC東京)、初戦で値千金弾をねじ込んだ山田に続き、インパクトを残す選手が現れるか――。

取材・文:松尾祐希(フリーライター)

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