【女子W杯】「仲間がいる。恐れず戦おう」熊谷紗希が初戦へ”なでしこ”の誓い

試合前日の公式記者会見に臨んだ日本のキャプテン熊谷紗希。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

パリSGの本拠地で迎えるアルゼンチン戦、高倉監督は「真剣勝負できる喜びを感じてプレーを」。

 フランス女子ワールドカップ(W杯)のグループステージ・アルゼンチン女子代表戦の前日、なでしこジャパン(日本女子代表)の高倉麻子監督と熊谷紗希(オリンピック・リヨン)がパリのパルク・デ・プランスで公式記者会見に臨み、決意を示した。

「ワールドカップ初戦。個人としてはワクワクしていますし、大会が始まっていろんな試合を見て、いよいよだなという気持ちでいます」

 熊谷は清々しい表情で、そのように率直な思いを語った。自身は2011年のドイツ大会から3大会連続での出場で、今回はキャプテンとしてチームをまとめる。年齢的にも上から四番目にあたる1990年生まれ(中島依美、菅澤優衣香と同い年)。

「とにかくこの初戦を楽しもう、仲間がいるからミスを恐れず戦おうと伝えたい」

 若い選手たちが初戦を迎えるにあたり、そのように呼びかけた。W杯開幕を迎える緊張を理解しているだけに、そのように熊谷は”なでしこ”らしさを発揮しようと強調した。

 一方、高倉監督には海外メディアから、阪口夢穂(日テレ・ベレーザ)の状態、直前で合流した宝田沙織(セレッソ大阪堺L)の特長などに質問が及び、今大会の日本への関心の高さを伺わせた。

 各国のレベルが上がっている今大会は混戦模様。高倉監督は「どのチームが優勝してもおかしくない。1試合1試合勇気を持って、精神的にも下がらずにプレーしたい」と決意を示した。

 初戦の舞台パルク・デ・プランセは、フランスリーグのパリ・サン=ジェルマンのホームスタジアム。開幕のフランス対韓国戦には4万5000人を上回る観客が集まった。

「素晴らしい環境でサッカーをやらせていただける、女子サッカーがそういうところまで来たんだなと感慨深いものがあります。選手には、このピッチに立てる全ての時間を自分のものとして楽しんで、真剣勝負ができる喜びを感じながらプレーしてもらいたい」

 20年以上前からの女子サッカーの置かれた環境を知る指揮官は、そのように「日の丸」をつける誇りと責任、そして人生の大舞台で力を出し切ることを求めた。

 日本時間の6月11日午前1時(現地時間は10日18時)、日本はアルゼンチンと初戦を戦う。高倉監督の就任から3年、2011年のドイツ大会以来二度目の優勝を目指して――なでしこたちが待ち焦がれたW杯の舞台の幕が上がる。

前日記者会見に臨んだ日本の高倉麻子監督。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

取材・文:早草紀子
text by Noriko HAYAKUSA

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