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【日本-ウルグアイ】カバーニ&スアレス対策の「3バック」はどうか?

久保のセンターフォワードや2トップ起用も効果がありそうだが?(C)SAKANOWA

久保、中山はプレー経験あり。運動量が武器の菅と岩田が5バック&5トップの状況を作り出す。

[コパ・アメリカ GS②] 日本 – ウルグアイ/2019年6月21日8:00(日本時間)/アレーナ・ド・グレミオ

 日本代表がコパ・アメリカ(南米選手権)のグループステージ第2戦、ウルグアイ代表に挑む。過去の対戦は日本の2勝1分4敗。昨年日本で開催されたキリンチャレンジカップでは、南野拓実が2得点、大迫勇也、堂安律も1点ずつ決め、日本が4-3で勝利を収めている。ただ、その時は日本開催であり、ウルグアイにルイス・スアレスは不在だった。FIFAランキングは日本が28位、ウルグアイが8位。

 森保一監督はチリとのグループステージ初戦、選手の能力を最大限に引き出すことに主眼を置いて、4-2-3-1を採用。チリに真っ向勝負を挑んだ。

 A代表デビューの上田綺世の背後への飛び出し、久保建英のドリブル突破などからチャンスを作ったもののゴールを奪えず。一方、守備が破綻し、何度もサイドを攻略されて0-4の大敗を喫した。

 グループ4チームの中で最もFIFAランキングが高く、パリ・サンジェルマンのエディンソン・カバーニ、FCバルセロナのスアレスという今大会最強と言って過言ではない2トップを揃えるウルグアイに対し、「結果」も求められる。最低でも勝点1を奪い、痕跡を残したい。

 今回は相手の長所をいかに消すかもポイントになる。そこで浮上するのが3バック(3-4-2-1)だ。

 ウルグアイは、カバーニ&スアレスの2トップが有力視される(あるいは、どちらかがベンチに回る4-2-3-1か)。

 日本のストッパーが2トップ(または1トップ+トップ下)と対峙して、冨安対スアレス、立田や植田対カバーニなどミッションを明確にする。そして中山などリベロが後方に控え、彼らや誰かが抜け出してきた時に食い止める。

 中山は現U-22日本代表でリベロの経験があり、結果も残している。チリ戦のボランチに続き、こうした短期決戦でのポリバレントとしての適応能力を試してみる価値もある。

 加えて、ウルグアイ攻略のためには、日本の武器でもある走力や運動量で上回ることが必須条件となる。菅や岩田をウイングバックに配置して走り勝つことで、5バックと5トップの状況を作り出せれば、相手も困惑し押し込める時間帯も作れるのではないか。

 シャドーは久保の2試合連続スタメンはあるか? 久保もU-22日本代表でシャドーとしてプレー経験がある。昨季コンサドーレ札幌のミハイロ・ペトロヴィッチ監督のもと、このポジションでブレイクした三好とコンビを組めば、魅惑のアタックが実現しそうだ。

 ただ、センターフォワードは前田が股関節痛により戦線離脱したのはやはり痛い。1トップ2シャドーのセンターフォワードは、背後を突くスピードとともに、ボールを収めるキープ力が必須なポジションだ。岡崎、上田はストライカータイプで背後を突く動きに長ける。

 一方、状況に応じて下がってポストプレーもこなすことも求められる(前田はそのあたりも松本山雅FCでこなしてきている)。シャドーやボランチのフォローを受けて、一人でもかわせばビッグチャンスになる。(先発ではなくても)久保のようなタイプを最前線に置いてみても面白いかもしれない。

  4バックでスタートして、試合途中から変更するというのも一つの手か(または逆に、3バックでスタートして4バックにすることも)。

 今回は3バックで挑むことのほうが、むしろメリットも多いか。チリ戦では「自由に攻める」ことでの限界もさっそく露呈した。センターフォワードやリベロの人材が、今後の課題になりそうではある。ただ、優勝候補のウルグアイに、日本の技術と運動量を駆使した全員攻撃・全員守備でトライしてみる価値は十分あるはずだ。

 コパ・アメリカの日本代表メンバーとグループステージの日程と結果は次の通り。

▽▽日本代表メンバー
GK 
1 川島永嗣 (RCストラスブール/フランス)
12 小島亨介(大分トリニータ)※ 
23 大迫敬介(サンフレッチェ広島)
DF 
5 植田直通(セルクル・ブルージュKSV/ベルギー) 
4 板倉 滉(FCフローニンゲン/オランダ)※ 
19 岩田智輝(大分トリニータ)※
22 立田 悠(清水エスパルス)※
14 原 輝綺(サガン鳥栖)※
2 杉岡大暉(湘南ベルマーレ)※
15 菅 大輝(北海道コンサドーレ札幌)※
16 冨安健洋(シントトロイデンVV/ベルギー) 
MF 
7 柴崎 岳(ヘタフェCF/スペイン) 
10 中島翔哉 (アルドゥハイルSC/カタール) 
3 中山雄太(PECズヴォレ/オランダ)
11 三好康児(横浜F・マリノス)※ 
8 伊藤達哉(ハンブルガーSV/ドイツ) 
17 松本泰志(サンフレッチェ広島)※
6 渡辺皓太(東京ヴェルディ)※
20 安部裕葵(鹿島アントラーズ)※
21 久保建英 (FC東京)
FW 
18 岡崎慎司 (レスター・シティー/イングランド) 
9 前田大然(松本山雅FC)※
13 上田綺世(法政大)※
※は日本代表初選出

▽グループステージ 
※日本時間(いずれも現地時間は、前日20時開始)

vs チリ代表 
6月18日(火)
●0-4 

vs ウルグアイ代表 
6月21日(金) 
8:00キックオフ 

vs エクアドル代表
6月25日(火) 
8:00キックオフ 

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