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復活の李忠成が逆転優勝へ「あと3試合、決勝点を狙う」。横浜F・マリノスがオフ明け練習

李忠成。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

最近は3試合連続ベンチ入り。「ケガが明けてから、だいぶ良くなっています」。

 横浜F・マリノスは11月14日、日産フィールド小机でオフ明けのトレーニングを行った。小春日和のなかでサポーターが見守るなか、日本代表に選出された畠中槙之輔を除く選手たちがトレーニングに取り組んだ。

 ロンドやミニゲームなどで体に負荷をかけながら、約1時間30分かけて汗を流した。全体練習のあと、李忠成、和田拓也と若手選手が居残りでパスゲームを行い、コミュニケーションを取りつつ、時に笑いも起きていた。

 来週に入れば再び戦闘モードに切り替わる。ここから再びテンションを高めていくための、貴重なインターバル期間になっているようだった。

 李は今季これまでJ1リーグ戦10試合・1ゴールを記録。3月下旬に左橈骨(とうこつ、腕の骨)を骨折して全治約2か月の離脱を余儀なくされた。復帰したあとも負傷があり、なかなかコンスタントにメンバー入りできずにいたが、ようやく「もう、大丈夫です」と、ここ最近は3試合連続でベンチ入りを果たしている。とはいえリーグ最多60ゴールを決めるなど横浜FMの攻撃陣は好調をキープし、エジガル・ジュニオも練習に合流している。ピッチに立つのさえ難しい状況ではある。

 そんななか、この日の練習後、李は決意を口にした。

「ケガが明けてからは、だいぶ良くなっています。このメンバーとともに、自分の良さを出せればと思っています。残すところあと3試合。まさにこの架橋のところで、決勝点を取れるように、日々準備しています。チャンスを待ちます」

 現在、横浜FMは19勝4分8敗( 60得点・37失点)の勝点61で、首位FC東京と勝点1差の2位につける。来週からは、11月23日に32節・松本山雅FC戦(アウェー)、33節・川崎フロンターレ戦(アウェー)、34節・FC東京戦(ホーム)と痺れる戦いが続く。

 アンジェ・ポステコグルー監督のもとで2年目、横浜FMはピッチの幅をあますところなく生かす5レーンの理論を具現化したポジショナルプレーが試合をこなすごとに浸透。その進化は今なお続いている。そして、このメンバーと戦えるのも、あと3試合だ。

 そう簡単には行かないだろう。ただ横浜FMは全勝すれば優勝できるという権利も手に入れている。李の一発で、歓喜をもたらしたい。

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[取材・文:塚越始]

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