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【FC東京】新国立で優勝だ!渡辺剛が明かした『川崎対策』

FC東京の渡辺剛(2019年4月撮影)。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

強力アタッカー陣を無失点に抑える会心の勝利。「ダイレクトプレーやワンツーで、付いていくことを徹底した」

[ルヴァンカップ準決勝] 川崎 0-2 FC東京/2020年10月7日/等々力陸上競技場

 ルヴァンカップ準決勝、FC東京が川崎フロンターレに2-0の勝利を収め、優勝した2009年以来11年ぶりの決勝進出を果たした。この試合、センターバックとしてフル出場し、強力アタッカー陣を無失点に抑えた渡辺剛は、「川崎の攻撃力は分かっていましたが、失点ゼロに抑えていればチャンスはあり、そこで仕留めてくれる選手たちがいて、焦りやストレスはありませんでした。しっかり守備から入る意思統一はできていました」と、会心の勝利を振り返った。

「最近川崎に悔しい負け方をしていて、絶対に勝ちたいという気持ちはありました。その気持ちの面でまず勝てたことが結果につながりました。とはいえ、まだ何も成し遂げていません。これからのリーグ戦で結果を残し、またすぐ試合が来るので、切り替えて臨みたいです」

 東京の背番号4は、そのように頷いた。

 そして11月7日に行われる決勝の舞台は、新国立競技場だ。

「本来この夏にオリンピックで使われていたスタジアム。次の舞台で戦えることは嬉しいことです。とはいえ決勝に自分が出られる保証はないので、しっかりリーグ戦でアピールして、決勝のピッチに立ちたいです」

 そのように東京オリンピック世代でもある23歳のDFは気を引き締め、新国立のピッチに立ちタイトルをもたらすことを使命であり目標に掲げた。

 また、渡辺は今回徹底した『川崎対策』について、次のように明かしていた。

「川崎さんはダイレクトプレーから選手が入れ替わって入ってくるシーンが多く、また、一人かわしたあとワンツーを狙ってくることがよくあります。そこのワンツーのところで、しっかり付いていくこと、それに守る時は徹底して守るという意識を共有できていました。そこから相手の薄くなったところを、上手く利用できました」

 オフザボールを含め、徹底して付いていく。前を向かせない、向かれた時には自由を与えない。そういった食らいつくディフェンスで、リーグ首位を走る川崎に最後までゴールを割らせなかった。

 この大一番で存在感を発揮した。渡辺にとっても、自身初タイトル獲得まで、あと1勝に迫った。

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[取材・文:塚越始]

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