「アルガルベの屈辱」オランダに6失点…なでしこ大敗。試合直後、鮫島と阪口は高倉監督と何を話したのか…

オランダに大敗を喫し、肩を落とすなでしこジャパンの選手たち。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

試合開始からボールを蹴り込まれたときに、どう対応すべきか?

[アルガルベ杯] 日本女子代表 2-6 オランダ女子代表/2018年2月28日(現地)/ポルトガル・バルシャル

 アルガルベカップ初戦、なでしこジャパンが厳しい現実を突きつけられた。

 昨年の女子EURO王者であるオランダの縦に速く、しかもパワーを生かした攻撃に耐えきれず、開始4分にミスから失点。すると前半35分までに4点を奪われてしまう。

 その後、中島依美のゴールで1点を返す。日本は反撃に転じたかったが……逆に44分、49分に失点。82分に岩渕真奈がDF二人を抜いて1点を返したものの、2-6と大敗を喫した。

 試合後、高倉麻子監督は「選手たちはしっかり最後まで戦ってくれた。厳しい現実ではあるが、これを良い負けだったと言えるようにしたい」と語り、「やれたこと、やれなかったことをチームで共有し、自分たちの良さをもっと出すことや守備の修正ポイントについてしっかり伝えていきたい」と現地3月2日のアイスランドとの第2戦に向けて気持ちを切り替えようとしていた。

 また、「オランダはすごく自信を持って戦ってきて、シンプルにゴールを目指す力強さが増していた。勝つことでチームにこれだけ力を与えるんだなと思いました」と、指揮官は『欧州王者』の称号を手に入れたチームの進化を感じ取っていた。

 試合直後、高倉監督は阪口夢穂、鮫島彩と話し合ったという。

「試合開始からパワーを生かして蹴り込まれたときにどう対応するかについて話しました。多くのチームは今後も日本に対し、こうした戦い方をしてくるでしょう。勝つことを考えれば、もうちょっと後ろに引いて、そこから試合をスタートする方法もあると伝えました。

 ただ、基本的な守り方として、勇気をもって前からボールを奪おうとトライしてきたので、そこは簡単に諦めず、どうしてもうまくハマらないときにどうしたらいいかという話し合いをしました」

 高倉監督の就任から2年。これまでは様々な選手をテストしながら、チーム戦術の浸透に時間を費やしてきた。しかし、試合に勝つためには、どのように対応すべきか――。そのためには戦術や選手個々の臨機応変さが求められるというテーマに今回直面した。

 勝利に飢えるなでしこ。中1日でW杯予選でドイツを破ったアイスランド、そして5日に女子EURO準優勝のデンマークと対戦する。日本よりも体格に勝るチームとの対戦が続くだけに、オランダ戦での反省点をすぐ生かしたい。何よりまず大きな傷を受けたなでしこジャパンの選手たちは、しっかり顔を上げることができるだろうか。

文:サカノワ編集グループ

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