勝利をもたらす男――細貝萌が柏とともに苦しみながら掴んだ勝点3

細貝萌が柏の苦境でチームを支えた!写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

粘り強く戦い抜き、「勝ちにこだわる」。

 柏レイソルの細貝萌が3月2日のホームでのJ1リーグ2節・横浜F・マリノス戦でボランチとして今季初先発し、2-0の勝利に貢献した。ようやく訪れた今季公式戦初の出場機会。「何をしたわけでもなかった。感覚を取り戻さないと」と細貝本人は課題を挙げていた。ただ泥臭いプレーで『結果=勝利』をもたらすという、この男らしい存在感をさっそく示した。

 柏は3ボランチ気味の4-3-1-2で臨み、守備で上手くハマらなければ、布陣を変えることを監督と選手間で試合前に確認していたという。「3」の中央に入った細貝は右サイドの小泉とも「『中盤で粘りに粘れれば、必ずチャンスは来る』と話していた」という。GK中村航輔からも「そこまで相手に怖さはない」と言われ、ボールポゼッションで上回られても、辛抱すれば転機は来ると感じていた。

 そして後半は4-4-2に布陣を変更。小泉、オウンゴールと2点を奪って勝点3を掴んでみせた。細貝はスペースを消したり球際に強烈に潰しに行ったりしながらピンチの芽を摘み、相手の勢いを削ぐことに成功。今季公式戦初出場の背番号37は61分までプレーし、大谷秀和と交代した。

「試合勘に関しては、かなり離れていたので、これから試合に絡んで取り戻せていければ、もちろんもっとよくなるはず。例えばシュートが浮いてしまったシーンも、冷静に考えたら止めてから打つべきだった。ここから試合をこなしながら、チームに貢献していきたいです」

 細貝は自身のプレーに満足はしていなかったが、結果を収められたことには安堵していた。ACL(アジア・チャンピオンズリーグ)のグループステージとJ1で1勝もできず、チームに危機感が漂い出していたなかで巡ってきたチャンスだった。そして勝点3をもたらし、悪い流れを断ち切った。

「僕個人がなにかをしたってわけではなかった。ただ結果として、プレーが全然ダメでもチームが勝てればいいと思うので、これからもまずそこにフォーカスしていきたい。自分がチームに勝ちを引き寄せれられれば。そのために努力していきます」

 勝利をもたらす男――。チームはこれから連戦に突入する。このタフガイが柏にいるのは心強い限りだ。

 柏は今日3月6日19時30分から日立柏サッカー場で、ACLのグループステージ3節で傑志(香港)と対戦し、同大会の初勝利を狙う。

取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI

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