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「我慢の試合だった」なでしこジャパンがデンマークに完封勝利、カナダとの5・6位決定戦へ!

長谷川(左)と岩渕(右)のゴールで日本がデンマークに勝利! 写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

アルガルベ杯で長谷川唯が先制、岩渕真奈が追加点。「粘り強く戦ってくれた」と高倉監督も選手を称える。

[アルガルベカップ] 日本 2-0 デンマーク/2018年3月5日/アルガルベ

 なでしこジャパン(日本女子代表)がデンマークに2-0と完封で今大会初勝利を収め、7日の最終日にカナダとの5・6位決定戦に臨むことが決まった。

 来年のFIFA女子ワールドカップ・フランス大会の前哨戦と位置づけられる大会。日本にとっては、4月の同ワールドカップ・アジア予選(アジアカップ)に向けた重要なチーム作りの場にもなる。今大会には12か国が出場し、4か国3組に分かれてグループステージを実施。最終7日に1~12位の順位決定戦が組まれている。

 この日の対戦相手のデンマークは、昨年の女子EUROで準優勝に食い込んだ強豪(優勝はオランダ)だ。日本は「グラウンドが重く、ウチにとっては不利かな」(高倉麻子監督)という状況下で粘り強く戦って試合を進め、終盤の72分、長谷川唯(ベレーザ)の先制点で均衡を破る。さらにアディショナルタイムには岩渕真奈がPKを決め、試合を決定づけた。

 日本はグループステージ通算2勝1敗の2位で、順位決定戦に回ることになった。高倉監督は 「我慢の試合だった。選手がとにかく、そういうことを理解して、粘り強くプレーしてくれたことがすべてだと思う」と選手たちをたたえた。

 高倉監督の試合後のコメントは次のとおり。

――アグレッシブに多くのチャンスを作れていたが?

「先発した前線の選手たちは動きながらプレーし、動きながら流れを作ってくれました。そのなかでお互いが理解しながらコンビネーションを高めている過程ではあるが、どの選手が入っても遜色なくやれるようになってきた気がします。決定的な仕事ができるホットラインがほしいなとは思うので、そこを探しながら、何点か課題も見えたので、本番に向かって行きたいと思います」

――後半開始から布陣を変えた狙いは?

「長谷川を前半は左に置いたけど、なかなかボールに触れられずにいたので。彼女がボールを触ることで、攻撃のスタートが切れると感じていました。岩渕もすごくいい仕事をしていたけど、サイドからの攻撃を任せたほうが効果的かなと思いました」

――中1日の順位決定戦で積み上げたいことと期待は?

「欧州をはじめ海外のチームと対戦すると、ボールを放り込まれた時の不安定さを否めず、そのあたりのロングを蹴られたときの対応は完璧にしたい。その弱さを出さないように、トレーニングを積むしかない。ロングボールに対する恐怖がなくなれば、自分たちが主導権を握れるプランはあります。そこが強くならない限り、日本のサッカーは進んでいけないと感じています。選手といろんな話をしながら、まだまだ良くしていきたいと思います」

構成:サカノワ編集グループ

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