【湘南×名古屋】A・バイア対ジョーの「ブラジルでも対戦した」注目マッチアップ――無失点に抑えた”秘訣”は?

湘南で4年目のシーズンを戦うアンドレ・バイア。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

「燃えたのでは」の問いに、A・バイアは笑って答えた。

[J1 3節] 湘南 0-0 名古屋/2018年3月11日/Shonan BMWスタジアム平塚

 開幕から好調を維持するJ2からの昇格組の湘南と名古屋の対戦は、互いにチャンスを作りながらもモノにできずスコアレスドローに終わった。

 この試合で鍵を握ったのが、湘南のCBアンドレ・バイアと名古屋のFWジョー――ブラジル人選手によるマッチアップだった。

 いずれも長身なだけに、ピッチ上の存在感はひと際目立つ。そして名古屋がジョーにボールを集めれば、A・バイアが強靭なフィジカルを生かして跳ね返す。試合終盤にはジョーにつながっていれば1点……という場面で、一歩前に出たA・バイアが先にボールに触れ、間一髪ピンチの芽を摘んだ。

 34歳のA・バイアのほうがジョーより4歳年上にあたるが、ふたりはブラジルで何度か対戦したことがあるという。ジョーは「久々だったけれど、とても素晴らしい選手だった。だから、そのなかで勝点1を持ち帰れたことはポジティブに捉えている」と、引き分けの結果を前向きに捉えていた。

 一方、A・バイアは「名古屋はまずジョーにボールを当ててくる戦いをしてきた。無失点に抑えられ、一つ結果を残せたよ」と安堵。先のジョーのA・バイアへのコメントを伝えると、「セレソン(ブラジル代表)や欧州のトップレベルも経験しているキャリアの持ち主だからね、そう言ってもらえて嬉しいよ」と謙遜していた。

 そんなジョーとの対戦――燃えたのではないか? そう聞くとA・バイアは笑った。

「決して『やってやろう!』というわけではなかった(笑)。熱くなりすぎず、もちろん冷めているようでもなく、バランスを取って、その中間ぐらいでプレーすることを心掛けていたよ」

 湘南は開幕から1勝2分と無敗をキープし、総失点は「2」(名古屋も2勝1分で無敗)。その守備陣の中心にいるのが、来日4年目のA・バイアだ。プロ19年目の歴戦のCBは、相手が誰であろうとクールに熱く”謙虚”に戦う。湘南の頼もしき背番号4が、好調なチームをしっかりと支えている。

取材・文:塚越始

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