「気負いすぎていた」浦和の柏木陽介が敗れて確信した自身の『キャプテン像』

右腕にキャプテンマークを巻く柏木。G大阪戦の大敗を「真摯に受け止めたい」。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

「ここを乗り越えられれば、人として、サッカー選手として、強くなれる」

 1-4大敗――。柏木陽介は浦和レッズのキャプテンとして、3月14日のルヴァンカップ・G大阪戦の結果を重く受け止めていた。

「自分がチームをまとめきれなかった。その責任をすごく感じています」

 試合後、柏木はそのように悔やみ、一方で自身の「キャプテン像」を改めて気付かされる機会になったことも明かした。

「自分が何とかしないと、という気持ちはあった。けれども、自分だけでサッカーをするのは難しい、俺はそういうプレーヤーではないと改めて感じた。自分一人で何かをしようとするのではなく、みんなが一つになってやれるように。そうすれば、また一つ上に上がれると、そう信じることができた」

 苦しいときに自身が中心となって牽引し、状況を打開する。または体を張って絶体絶命のピンチを阻止する。そういったいわゆる典型的な「キャプテン」とは少し異なる。周りの特長を引き出しながら、自分の良さも引き出してもらう。相乗効果でチームに流れをもたらす。中心的な選手ではあるが、チームを機能させるファクター的存在と言える。

「誰が悪かったというのではなく、チームとして悪かった。真摯に受け止めて、ひとつの勝利が前へ向かわせてくれると信じてやるしかない」

 そして柏木は自身としても、今がサッカー人生の一つの転換期だと捉えている。

「ちょっと気負いすぎていた部分もあり、これを乗り越えられれば、人として、サッカー選手として、すごく強くなれそうな気がする。だから勝利をきっかけに乗り越え、上がっていけるように、一丸となって戦っていきたい」

 ハーフタイムと試合後には浦和サポーターからブーイングが鳴り響いた。柏木は言った。

「サポーターの皆さんには苦しく、しんどい思いをさせてしまっていますが、選手も『なんで上手くいかないんだろう』という気持ちで、良いサッカーではなく、勝利を目指している。結果にむすびつけられるように、我慢がいるかもしれないですけど、支えてほしいです」

 ルヴァンカップのグループステージは1勝1敗。一方、リーグ戦は2分1敗と未勝利が続く。18日(16時開始)にはホームの埼玉スタジアムでポステコグルー監督のもと新スタイルに取り組む横浜F・マリノスとリーグ4節で対戦する。現状打破へ、浦和が”一つ”になって勝利――勝点3を掴みに行く。

取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI

Posted by 塚越始

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