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ハリル、槙野が「手応え」を掴む一方、長谷部は「良かった点を探すのは難しい」

長谷部誠(写真は昨年のW 杯予選より)写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

ウクライナ戦後、「たくさんのものを得た」と槙野、「修正点を冷静に分析しなければ」と長谷部。

[キリンチャレンジカップ] 日本 1-2 ウクライナ/2017年3月27日/ベルギー・リエージュ

 ウクライナに1-2で敗れたあとのハリルホジッチ監督は、「負けてしまったが、マリ戦より内容は良かった。2、3回得点のチャンスは作れた」と試合を振り返った。さらに「(マリ、ウクライナの)二つのテストマッチで、多くの選手を見た。レギュラーで呼べなかった選手もいただけに、(彼らが加われば)ワールドカップではより良いイメージを持って臨めるはずだ」と、吉田麻也、香川真司、酒井宏樹、清武弘嗣らの復帰を待望。FIFAワールドカップ・ロシア大会に向けて、「大きなそして難しいチャレンジが待っている。そこに臨むためにしっかり準備したい」と呼びかけた。

 また柴崎岳のFKに合わせてゴールを決めた槙野智章は、「結果は残念だが、少し自信を得た、たくさんのものを得たゲームだった」と手応えを得ていた。「ワールドカップ本戦を見据えてもボールを保持できない時間帯もあるなかで、セットプレーで決めきる力はこれから出していきたい。あとは結果を残すこと」と、セットプレーが武器になることを強調した。

 一方、キャプテンの長谷部誠は厳しい表情を浮かべたままだった。

「今日の試合に限らず、今回のシリーズは非常に厳しい戦いを強いられ、この結果を真摯に受け止めなければいけない。結果として負けていますし、良かった点を探し出すのは難しい。良くなかった点、修正点を冷静に分析しないといけない」と修正点を洗い出す必要性を訴えた。

 一方、「ワールドカップまで時間がないですから、ここでまたチーム一つになって、こういう結果のときに多くを語るのは難しいですけど、しっかり前を向いてやっていきたいです」と、ここから残り3か月間、日本代表を取り巻く”チーム”としての結束力の重要性を説いていた。

文:サカノワ編集グループ

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