【ポジション考察│日本代表】「三竿」が引き締め、「小林」「中島」が仕掛ける。建設的に考えるならば3人が新たなカードに

ワールドカップまであと3か月。(写真は小林と昌子 E-1東アジア選手権より)。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

ベルギー遠征2試合で評価を上げた数少ない人材。

[キリンチャレンジカップ] 日本 1-2 ウクライナ/2018年3月27日/ベルギー・リエージュ

 日本代表はFIFAワールドカップ・ロシア大会の仮想ポーランド戦としてウクライナ代表と対戦し、チャンスも限られ敗れた。ハリルホジッチ監督の解任論が大々的に報じられるなど、3か月後のワールドカップを見据えるチームを取り巻く環境が一段と厳しくなるなか、建設的に考えるならば、今回の2試合を通じて、初招集の中島、初めてアジア以外の国と対戦した三竿と小林の3人が収穫に挙げられるか。4-2-3-1の各ポジションの収穫と課題を検証する。

【センターフォワード】中島との連係でチャンス演出。小林は「川崎セット」でこそ生きそうだが
 「最近好調なだけに結果を残してほしい」とハリルホジッチ監督から期待された小林、杉本のうち、小林はマリ戦でクロスを放って中島のゴールの起点になり、ウクライナ戦でもポストプレーから再び中島の惜しいシュートにつなげた。「小林ー中島」で一つのセットになり得る可能性を示した。ただ、大島僚太やハリルが常に名前を挙げてきた中村憲剛などとの「川崎セット」でこそ、小林の個も生きそう。杉本は残念ながら期待に応えられなかった。

【サイドハーフ(ウイング)】中島が”切り札”に。柏の伊東、マインツの武藤にもチャンスか
 ウクライナ戦後、ハリルホジッチ監督は2試合で試合終盤に投入されてからチャンスを作り出した中島を高く評価していた。ワールドカップ本番でも試合終盤にゴールが欲しい展開に持ち込めば……必ず一仕事をしてくれるという計算の立つ存在に。本田のフィジカルの強さは、やはり日本にとってポイントになることも改めて分かった。一方、デュッセルドルフで活躍してきた原口、宇佐美はノーインパクトに終わってしまった。柏レイソルの伊東純也、マインツの武藤嘉紀(所属先はFWが主だが)あたりも、今後結果を残せば抜擢もあるか。

【トップ下】柴崎のボールキープ力が光る。香川とはタイプが異なるだけに…
 2年ぶりにトップ下で先発した柴崎は高い技術を見せ、狭いスペースでもボールを収めて細かくパスをつなげていた。決定的な仕事はできなかったものの、正確にボールキープできる点は評価できる。ただセカンドストライカーの香川真司とはタイプが異なり、このポジションで誰を使うかで戦い方を大きく変わってしまう。その点がまだチーム内でも整理されていない感じだ。

【ボランチ】出場時間は短かったが三竿が「現実的」なカードに
 三竿が長谷部と交代して81分から出場。時間は短かったが、最終ラインの前でボールを奪い反撃への起点となった。ワールドカップで押し込まれる戦いを想定すれば、三竿の守備力は「現実的」な選択肢に入ってくるか。最終ラインの前に三竿&山口を置けば破綻しにくくなり、そして試合終盤に「中島投入」というプランが浮かんでくる。

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