「確かに夢生はエースだけれど」内田篤人が挙げた鹿島浮上へのポイント

ホームでのGW連戦。内田は十分警戒しつつ楽しみにしているようだった。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

4月は1勝しか挙げられず。大岩監督もセットプレーの重要性を説く。

[J1 12節] 鹿島 – 長崎/2018年5月2日/カシマサッカースタジアム

 鹿島アントラーズは4月28日の10節・横浜F・マリノス戦に敗れて15位に順位を落とした。4月の公式戦はリーグ8節の名古屋グランパス戦(〇2-0)しか勝利を挙げられず、チーム内に立ち込める暗雲を追い払えずにいる。

「2点先に取られたから、(三竿)健斗、ナオ(植田)と話し合い、『俺、下がらないぐらいの勢いで行くから。裏のスペースのカバーを頼む』と伝えて、裏をやられる覚悟で前に出て行きました。そこから何回かクロスを頭に合わせらましたけれど……」

 リーグ4試合連続スタメン出場を果たした内田篤人は、そのように横浜FM戦でリスクを冒して攻めたことを明かした。ただ結果的には、「0-2になって、サイドバックが上がらないといけない形にしてしまったことが良くなかった」と、前半早々の2失点を悔やんだ。

 また、「俺が前へ行くと、神戸戦では対峙する選手に渡邉千真を入れてきたり対策を取ってくる。だから先に点を取られてしまうと、よりきつくなる」と、相手チームのスカウティングも進めれてきたと察知する(この日は韓国代表ユン・イルロクとマッチアップ)。実際、横浜FMの選手は「センターバックとサイドバックの間のスペースが空くから、そこを狙っていこうという話はあった」と語っていた。これほど内田が勝てないのは、「シャルケでもなかった」という自身初のことだ。

「アントラーズはどっしり構えてきたチームだけれど、それが今はできていないかな。1点を取られバタバタっと。今まではどっしり構えられていたけれど。1点取れればイケイケの時間が出てくるから、本当に紙一重なんだけれど、失点を重ねるとどうしても『またか』と気持ちが下に、下にとなってしまう」

 金崎がチーム最多リーグ5位となる5ゴールを決めている。彼への依存度が高くなりすぎているのではないか? そう聞かれた内田は次のように言った。

「それはあまり感じない。(鈴木)優磨もいるし、今日はペドロ(ジュニオール)もいた。確かに夢生はエースだけれど、アイツ一本でというイメージは持っていないよ」

 この横浜FM戦も、「試合前に、セットプレーが鍵を握ると剛さん(大岩監督)から話が合った」。実際にコーナーキックの数は鹿島の11本に対し横浜FMは3本。しかし、鹿島はそれを1本もモノにできず。逆に鮮やかな直接FKを天野純に決められてしまった。

 チャンスは作れている。しかし、チャンスを掴みきれずにいる。

「一つのゴール……連勝、キッカケがほしい。いい試合を続ける持続性もほしい。本当に難しいよ、サッカーは……。ここでホームで2試合続くから待ち直さないと」

 答えは簡単には見つからない。流れを変える存在ーーレアンドロの負傷による緊急帰国もチームにとっては痛手で、金崎に続く点取り屋の台頭も望まれるところだ。先述したセットプレーもカギを握るだろう。

 5月2日、初めてカシマサッカースタジアムに乗り込むV・ファーレン長崎とナイターで対戦する。そして5日は、内田とともに黄金期を築いたオズワルド・オリヴェイラ監督の就任した浦和レッズを迎える。

 鹿島にとって、負けられないゴールデンウイークのホーム連戦になる。そして内田は「間違いなく高いモチベーションで臨んでくる」と相手を十分警戒しながらも、その戦いを楽しみにしているようだった。

取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI

Posted by 塚越始

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