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正式決定は5月20日以降か。イニエスタの「神戸」移籍がにわかに現実味を増す

イニエスタが神戸デビューへ! 写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

海外でも続々と「移籍濃厚」「サインへ」など報道。ただイニエスタ本人は…。

 リーガ・エスパニョーラのFCバルセロナを今季限りで退団することを発表しているMFアンドレ・イニエスタの移籍先として、J1リーグのヴィッセル神戸が浮上。スペインをはじめ欧米のスポーツメディアが続々と「移籍濃厚」だと報じている。

 これまで中国スーパーリーグの重慶力帆が有力な移籍先だと報じられてきた。しかし、中国国内のメディアによると、高額なサラリーにより市場に歪みが生じることが懸念されることを要因に、移籍話は破談。同クラブはイニエスタとのパートナー関係を結ぶが(イニエスタブランドのワイン事業など)、選手としての獲得は考えていないという。

 中国ではサッカーバブルを政府が抑制しようと、今季からサラリーキャップ制が導入されている。

 一方、スポーツ専門チャンネル『ESPN』は「イニエスタは年俸3000万ドル(約32億円)の3年契約で合意に達した」と報じている。楽天がバルセロナの胸スポンサーを務め、そのオーナーの三木谷浩史氏がこの交渉に加わったことで、契約がまとまったとレポートしている。

 アメリカのスポーツ専門誌『Sports Illustrated』も、「イニエスタが日本のクラブ、ヴィッセル神戸とサインへ」と題し、5月7日に重慶力帆がイニエスタの選手としての獲得を考えていないという声明を出したことを紹介。「神戸とサインを交わす」と伝えている。

 一方、スペイン国内のメディアでは、イニエスタ自身はまだ契約を結んでいないと話しているという。神戸に加え、オーストラリアのAリーグも移籍先の候補に挙がっているそうだ。

 イニエスタの移籍先が正式発表される「Xデー」は、5月20日に行われるリーグエスパニョーラ最終の38節、ホームでのレアル・ソシエダ戦を終えたあとが有力か。

 もちろん交渉ごとだけに、何が起こるかは分からない。または正式決定に至れば、発表される可能性もある。いずれにせよ、稀代のゲームメーカーが日本に関心を示し、Jリーグでプレーする可能性がにわかに高まっているのは確かだ。

 イニエスタは1984年5月11日生まれ、スペインのフエンテアルビージャ出身の33歳。171センチ68キロ。下部組織時代からバルセロナ一筋で育てられてきた世界屈指のパサーでありテクニシャン。今季を含めリーガエスパニョーラ9回、UEFAチャンピオンズリーグ4回制覇。2009、11、15年のFIFAクラブワールドカップでも優勝。スペイン代表として、2008年、12年のEURO連覇、2010年のFIFAワールドカップ・南アフリカ大会の優勝に貢献。クラブワールドカップ参戦のため来日した際には、オフに地下鉄の銀座線や横浜市内のバスに乗車した姿をSNSで配信。日本での生活を堪能していた。

文:サカノワ編集グループ

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