ボランチ、SH、SB…鹿島の永木亮太はその起用法を「プラスにしか捉えていない」

鹿島アントラーズの永木亮太 写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

『守備のポリバレント』としての責任を感じ始める。今日ACL決勝Tの上海上港戦へ。

[ACL ラウンド16-1st] 鹿島 – 上海上港/2018年5月9日19:00/県立カシマサッカースタジアム

 鹿島アントラーズのMF永木亮太は今季の公式戦、これまで主戦場としてきたボランチのみならず、サイドハーフ、そしてサイドバックでも起用されてきた。5月5日のリーグ13節・浦和レッズ(〇1-0)では、先発としては初めて左サイドハーフで登場。3月18日の4節・鳥栖戦(〇1-0)以来のフル出場を果たしての勝利を収めている。

 5節・湘南ベルマーレ戦(●1-2)での79分、西大伍に代わりそのまま右サイドバックで起用されたときには、周囲を驚かせた。ただ、そこで大岩剛監督やチームメイトの信頼を得て、コンスタントに様々なポジションで起用されるようになる。

 永木はその起用法について「プラスにしか捉えていない」と語る。

「自分のなかではプラスにしか捉えていないです。いろんなポジションをできる選手は、多分、監督にとって使い勝手がいいと思いますし、そういう選手が何人かいてくれたほうがチームにとっても助かります」

『守備のポリバレント』。その役割に、永木はむしろ大きな責任を感じ始めていた。

「自分の中でも幅が広がると思っています。最初はいろいろ考えるところもありましたけれど、今は前向きにやっています」

 それだけに浦和戦での1-0の痺れる勝利は、「大きいですね」と頷いた。「カットインで仕掛けていこうと考えていて、ダイレクトでシュートに行こうとしたところで上手くファウルをもらえました」と決勝点につながるPKも獲得した。

 一方、どのポジションであっても、変わらず譲れないものがある。それについて永木はこう語っていた。

「走り負けなかったり、球際で負けなかったり。浦和戦での個人的なテーマは、守備で味方を助けようと、そういったところです」

 もちろん「ずっとやってきたポジションですから」とボランチで蓄積してきた経験がベースになるが、「僕らは優勝を目指している」という目標のために、鹿島のユニフォームを着てその能力を生かせるのであれば、戦う位置など小さな問題に過ぎないという。

 ようやく今季初のリーグ連勝を遂げた鹿島が、ここからしぶとく勝ち抜いていくには、この球際の闘いに魂を注げるファイターがやはり不可欠だ。9日には日本勢唯一の勝ち残りとして、アジアチャンピオンズリーグ決勝トーナメント・ファーストレグ、上海上港をホームで迎え撃つ。

取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI

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