【日本代表】「より貢献できる」昌子源が3バックでポジションを奪うための条件とは?

日本代表の昌子源 写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

特長のカバーリングをいかに生かすか。

 FIFAワールドカップ・ロシア大会に挑む日本代表のDF昌子源(鹿島アントラーズ)は、日本時間の6月9日(現地8日)にスイスのルガーノで行われるスイス代表戦での先発出場が濃厚だ。

 センターバックのポジション争いは、基本的に吉田麻也が確定。4バックであればあと1枠、3バックであればストッパーの座のもう1枠を、昌子と槙野智章を軸に、さらに遠藤航(いずれも浦和レッズ)、鹿島の同僚である植田直通と争っている構図だ。まだ流動的であり、その争いの行方はこのスイス戦、さらに12日のパラグアイ戦でのパフォーマンスに懸かってくる。

 所属先の鹿島では4-4-2が採用されてきた。3バックに関しては、同システムを主戦にしてきた浦和の槙野や遠藤航に経験では一日の長があると言える。3バックと4バックのいずれでも指揮官からの信頼を得ることが、不動の座を築くための条件となる。

 3-4-2-1が採用された5月30日の西野朗監督にとって初戦となったガーナ戦、出場機会は訪れなかった。ベンチやウォームアップをするベンチサイドから試合を見ながら、昌子が感じたこととは――。

「3バックのどこに入ってもいいように、相手の攻撃陣からの視点を中心に見ていました」

 昌子はそのように言う。

 相手(ガーナの選手)が日本の最終ラインのどこをどのように狙おうとするのか、どんなときにピンチになるのか。どのタイミングでどのように反撃に転じているのか。昌子はつぶさにチェックしていったという。

「僕の特長はカバーリングのところ。3バックになれば、最終ラインの一人が守るスペースが広くなります。特に味方が攻撃しているとき。守備のとき5バック気味になるので、スペースは限定的になる。ウチが攻めている3バックのとき、一段とスペースがあります。だからこそ、よりカバーリングで貢献できるのかな。そう思って、試合を見ていました」

 加えてビルドアップの面でも起点になるプレーがより要求される。その守と攻の貢献がさらに求められることになる。

 昌子がワールドクラスのアタッカー陣と対峙しながら、日本の背後にできたスペースをカバーする。そうやって窮地をしのぎながら、攻撃の起点にもなる。そう考えいくと、ワールドカップの舞台に立つ昌子の雄姿が、現実的に浮かび上がってくる。

取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI

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