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浦和一部サポーターのG大阪戦での声出し応援、野々村チェアマン「残念としか言いようがない」。今後のポイントは「クラブがサポーターを管理できるか」。NPB・Jリーグ新型コロナウイルス対策連絡会議

写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

「全国のサポーターが声を出していきたい気持ちは理解しています」と心情を察するとともに――。

「第58回 NPB・Jリーグ新型コロナウイルス対策連絡会議」が7月4日に行われ、変異株BA.5を中心とした新型コロナウイルス感染拡大に伴う昨今の傾向などが専門家チームから説明された。また7月2日に開催されたJ1リーグ19節のガンバ大阪 – 浦和レッズ戦で、運営検証試合の該当ではないものの収容率の高い状況下で一部の浦和サポーターがチャントを歌う「声出し応援」をしていた動画がSNSなどで拡散されている件について、野々村芳和チェアマンがそういった事象が頻発する状況に「残念としか言いようがない」と語るとともに、今後の検証の段階を上げていくためのポイントとして「クラブがサポーターを管理できているか」を挙げた。

 野々村チェアマンは今回の件について、「全国のサポーターが声を出していきたい気持ちは理解しています」と心情を察するとともに、「各クラブのサポーターが自分のクラブをサポートするために、皆さん協力してくれています。そのなかで声があった、それが頻発するのは残念としか言いようがありません」と自身の思いを語り、次のように改めて理解を求めた。

「今、日本政府の基本的な対処方針の中で、どうすればサッカーにおいて、声を出せるかトライしています。(『観客収容5000人または50パーセントの大きいほう』での声出し応援の検証が認められ)ここから先、クラブの経営のことを考えると、声出しエリアを50パーセント、その他のエリアを100パーセントと、現在の基本的対処方針の中でできるかが大事になってきます」

 そして事例として、学校行事などでは、応援団が「収容50パーセント」の範囲で声出しが認められ、その他のエリアは声出しできないものの「収容100パーセント」が認められていることを紹介。「Jリーグもそれを目指したい」と野々村チェアマンは語り、次のようにポイントを挙げた。

「学校の応援団はなぜいいのか。それは学校がその応援団を管理できるから、演者として認めるという流れがあります」

「サポーターの皆さんが、クラブが管理できているということを、もしも認めていただけると、Jリーグも『声出し50パーセント、その他100パーセント』が実現できると思います。クラブがサポーターをどこまで管理できるか、サポーターもリーグ全体のルールに則り、ガイドラインの中で応援できるということを証明するため、皆さんにいろんな我慢を強いてまでも前に進めています。

 今の対処方針の中で前へ進めるのであれば、ここはみんなに協力してもらわないと、クラブ経営のことを考えても、『(声出し)50パーセント・(声なし)100パーセント』を実現できなくなってしまう可能性もあります。改めて、ぜひそこはサポーター、クラブにも前に進めていけるような対応を取っていただきたいと強く言っておきたいと思います」

 リーグからクラブへの処分については、「その個別のクラブに関してだけではなく、常に行ってきていること。リーグとクラブでコミュニケーションをとっています」ということだった。

 野々村チェアマンはそのように、リーグ全体で一つずつ段階を踏んでいる状況であることを改めて説明し理解を求めた。

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