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【セネガル攻略法】「オール欧州組」のFP、日本代表の狙い目は若いサイドバック?

日本代表の先発予想。GKの交代があり得るか。また、柴崎のケガの状態によっては、大島か山口の先発も。(C)SAKANOWA

 「新旧鹿島ライン」「元C大阪コンビ」「ブンデス組」の連動性が鍵を握る。

[ロシアW杯 グループH] 日本 – セネガル/2018年6月24日午後8時(日本時間25日午前0時)/エカテリンブルク

 FIFAワールドカップ・ロシア大会のグループリーグ第2戦、日本代表が25日零時(現地24日20時)からセネガル代表と対戦する。FIFAランキングは日本が61位、セネガルが27位。いずれも初戦で2-1の勝利を収め、グループ1位タイで並んでいる。

 日本の西野監督は先発メンバーについて「ベースはコロンビア戦」としながら「全員が準備できている。誰でも行ける」と語っており、もしかすると先発の若干の入れ替えがあるかもしれない。コロンビア戦で足を傷めてその後に別メニュー調整だった本田圭佑も、試合出場には問題がないと強調していた。

 対するセネガル代表は、エースのサディオ・マネが初戦ポーランド戦で負傷し別メニュー調整をしていた。もしかすると、今回は先発を回避するか?

 FIFAが発表したセネガルの予想スタメンは次の通り。

 GKカディム・エンディアイエ(ホロヤ)、DFラミンヌ・ガサマ(アランヤスポル=トルコ)、カリドゥ・クリバリ(ナポリ=セリエA)、サリフ・サネ(ハノーファー=ドイツ)、サ・ワゲ(オイペン=ベルギー)、MFイスマイラ・サール(レンヌ=フランス)、サディオ・マネ(リバプール=プレミア)、アルフレッド・エンディアイエ(ウォルバー・ハンプトン=イングランド2部)、イドリッサ・ゲイェ(エバートン=プレミア)、FWマメ・ディウフ(ストーク=プレミア)、エムベイ・ニャン(トリノ=セリエA) (予想システム:4-4-2)

 GKのK・エンディアイエ以外のフィールドプレーヤーはいずれも欧州主要リーグでプレーしている選手ばかり。しかもチームの要となっている選手が多い。

 抜群のテクニックとスピードを備えた26歳のマネは、プレミアリーグのサウサンプトン、リバプールでいずれも2シーズンずつ戦い、計4シーズン二桁ゴールを記録(17-18シーズンは29試合10得点)。今季はCL決勝進出の立役者となった。

 2トップのポーランド戦でゴールを決めたニャンはトリノ、ディウフはストークでプレーし、ハマったときに凄まじい爆発力を見せた。一方、195センチを超えるセンターバック(CB)コンビのクリバリ(195センチ)はナポリのDFリーダーで、サネ(196センチ)はハノーファーで酒井宏樹とプレーした経験もある。サネは昨季ブンデスリーガの空中戦勝率で1位を記録している。

 イングランド2部にあたるチャンピオンシップを戦ったA・エンディアイエは、球際の強さとパスセンスを生かし、中盤の軸として2018-19シーズンのプレミアリーグ昇格に貢献している。

 隙があるならば、19歳と若い右サイドバック(SB)のワゲ、本来右が主戦場ながら代表では左SBでプレーする25歳(決して若くないが…)のサバリ(U-20まではフランス代表でプレー)。彼らは攻撃力は高いものの、守備の対応にやや難を抱える。

 彼らにオーバーラップを許さず、焦れてきたところで原口元気や乾貴士(または武藤嘉紀、宇佐美貴史)が背後を突く。セネガルのCBコンビは高さに絶対の自信を誇るものの俊敏性を欠くだけに、彼らの一歩前で、大迫勇也や香川真司がクロスやパスに触れてシュートを放つ。そんな攻撃パターンが理想に挙げられる。

 とはいえ、西野体制発足後の日本は、ガーナ戦(●0-2)、スイス戦(●0-2)で、前線までボールを運ぶことさえできず苦戦を強いられた。耐える展開になったとしても、いつ、どのようなタイミングで仕掛けるのか。そのあたりの意思疎通を図れるかも重要なポイントになる。

 そこで、昌子源―柴崎岳―大迫勇也の「新旧鹿島アントラーズセンターライン」、香川真司&乾貴士の「元セレッソ大阪コンビ」、大迫、香川、原口、長谷部ら「ブンデス組」、そういったグループでの阿吽の呼吸が、セネガルゴールを攻略する鍵を握ってくると言えそうだ。

文:サカノワ編集グループ

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