【日本2-2セネガル】壮絶マネ封じ。「すごく楽しかった」酒井宏樹の声が枯れていた理由

セネガル戦で先発フル出場した日本代表の酒井宏樹(19番)(隣は吉田と大迫)。写真:新井賢一/(C)Kenichi ARAI

ポーランド戦へ「今日のようにみんなで立ち向かっていきたい」。

[ロシアW杯 GL2節] 日本 2-2 セネガル/2018年6月24日(日本25日)/エカテリンブルク

「非常に大事な1ポイント。でも印象としては、勝点3を取りたかったです。すいません……ゴホン……」

 日本代表のセネガル代表からの勝点1獲得に大きく貢献した右サイドバックの酒井宏樹は、ガラガラ声で試合後のインタビューに登場した。

「全員でもぎとった勝点1。引かずに勇敢なプレーができたと思います」

 そのように胸を張った酒井宏が、対峙したのはUEFA欧州チャンピオンズリーグ準優勝に導いたリバプールのエース、サディオ・マネだった。プレミアリーグ4年連続二桁ゴールを奪う類稀な能力を持つアタッカーとの1対1。とにかく「激しかった」が、「楽しかった」とも振り返った。

「(マネについて)個人的にできる限りの分析はしました。激しいぶつかり合い、喉もこうやってやられました。けれど、すごく楽しかったし、楽しめたってことは良い戦いができたということ。これを続けていきたいです」

 どうやら、マネとのバトルのなかで喉を傷めたという。加えて、最後まで周囲への指示など声を張っていたことも影響しただろう。2失点は喫したが、日本の右サイドは最後まで破綻しなかった。マネ封じに成功したと言えた。

 とはいえ、勝利を収められなかったことでグループリーグ突破は決まらず。彼はいっさい満足していなかった。

「いい大会だったというより、いい結果を残した大会にしたい。満足している選手はいないので、痛い勝点1だと思って、次に向かっていきたいです」

 次戦は3日後、グループリーグ敗退の決定したポーランド戦。引き分け以上でベスト16進出が決まるが、そのように語る酒井宏に油断はない。あくまでチャレンジャー精神で挑む。

「引いて勝てるような相手ではない。今日のように、みんなで立ち向かっていきたいです」

 酒井宏の言葉は、力強さが漲っていた。W杯2試合連続フル出場。そのガラガラ声は、この日の勲章と言えた。

文:サカノワ編集グループ

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