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【ロシアW杯】日本代表「offside trap」が世界のトレンドワードに

セネガル戦に先発した日本代表のメンバー。写真:新井賢一/(C)Kenichi ARAI

海外メディアやSNSで「半端ない」と賞賛。香川&長友が逆走してフォローする”最新バージョン”。

[ロシアW杯 GL2節] 日本 2-2 セネガル/2018年6月24日(日本25日)/エカテリンブルク

 FIFAワールドカップ・ロシア大会のグループリーグ第2戦、日本代表がセネガル代表相手に前半終了間際の44分に仕掛けた「offside trap(オフサイドトラップ)」が世界中で話題になっている。

 オフサイドトラップとは、自発的に「オフサイド」を取りにいく戦術。相手がボールを蹴る直前、全員が一斉に最終ラインを上げて、相手選手をオフサイドに陥らせる「罠(トラップ)」だ。しかし失敗すると相手が完全にフリーになってしまうなどリスクも伴う。また今回のように単発でなく複数回仕掛けると体力的な消耗も激しい。近年はJリーグでも滅多に見られない戦術となっている。

 何より、このオフサイドトラップが”最先端”と言えたのが、リスク管理もしっかりされていたこと。香川、長友はボールが蹴られる瞬間、自陣サイドから全力で逆走して、トラップが掛からなかった場合のフォローに行っているのだ。そこに最後は吉田麻也と昌子源が加わり4人で、飛び込んだ相手選手に対応している。

 この日の中継で日本テレビの解説を務めた元日本代表の左サイドバック都並敏史さんは「勇気がいる。試合終了間際は体力的にもきつく、一人でも揃わないと危険なので避けることも多い」など説明していた。

 全員の足並みを揃えなければいけない。その意味では、相手選手が日本語を分からないという状況を巧みに生かしたシーンと言えた。

 すると試合中から試合後、SNSのツイッターでは「japanse offside trap(日本のオフサイドトラップ)」について、世界中から賞賛の書き込みが多数されている。

「this is the best offside trap in history(これぞ歴史上、ベストなオフサイドトラップ)」(@AnnOdong)
「What a perfect offside trap by the Japanese team today(なんて半端ないオフサイドトラップなんだ)」(@Mobyhaque1)
「That Japan offside trap was a beautiful mix of Japanese banzai and European tactics(日本のオフサイドトラップは美しく、日本の”バンザイ”と欧州の戦術を掛け合わせたようだ)」(@shaeganvishal)
「「That Japanese offside trap(ジャパニーズオフサイドトラップだ)」(@SoccerMemes)
「Best offside trap !!(ベストオフサイドトラップ」(@virgoderrick)

 またイギリスのニュースサイト「JOE」(@JOE_co_uk)、「SPORT bible」(@sportbible)もこのシーンについて解説記事を掲載している。「JOE」では、長友がフォローに加わり、最後は手を上げてアピールするところまで説明。日本の「機能美」が世界からも注目を集めた。

 果たして28日のポーランド戦でも使うのか!? 今回限りか!? それとも新たなる策を考えているのか!? 西野ジャパン、次はどんな秘策が飛び出すのだろうか。

文:サカノワ編集グループ

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