【松本】開幕前に反町監督が断言していた「自信」が「確信」になろうとしている

松本山雅の反町康治監督 (C)SAKANOWA

単独首位へ。その言葉が裏付ける選手たちへの信頼。

[J2 23節]岡山 – 松本 /2018年7月16日19:00/シティライトスタジアム

 Jリーグの2018シーズン開幕前、松本山雅FCの反町康治監督がインタビューに応じてくれて、いろいろなテーマについて話をしてくれた。そのなかで松本の選手たちについて、ある確かな手応えを示していた。

 反町監督が自虐せず、そこまで自信を持って「強み」への手応えを語ることは珍しかった。

「ざっくり言うと、今シーズンは選手の持っている力を、特に攻撃面で出していきたい。守備面では、学習意欲を持つことと、ハードワークができること。チームの統一を図るためには、自分を犠牲にしなければならず、それはある意味、チームのスタイルとして共有してやってもらわないといけない部分。ウチは、それがしっかりできてきている」

 学習意欲を持って、ハードワークをする。それを松本はしっかりできている――。指揮官はそのように選手たちへの信頼を語っていたのだ。献身性だけではない。そこに向上しようとする学習意欲も持ち合わせる。そんな守備面のスタイルと意識を共有できている。それができているのだから、攻撃にもっと迫力を与えていきたい、と。

 開幕から6試合勝ちなしと、思いもかけぬ出遅れをした。それでも、ベースはブレなかった。決して守備が瓦解したわけではなく、攻撃とのバランスを図る試行錯誤を繰り返す。そして開幕から改修工事のため使えずにいたホームのアルウィンに帰ってくると息を吹き返し、15節に昇格プレーオフ圏内の6位、21節には4位……そして22節、一気に首位に浮上した。22節を終えて、22失点はファジアーノ岡山の19失点に次ぐリーグ2位。得点数34は同7位とまずまずだ。

 まだ勝点は3チームがトップで並んでいる。とはいえ、ここまでの”捲り(まくり)”を指揮官は考えていなかったに違いない。

 一方、先日の天皇杯3回戦では浦和レッズに善戦したものの敗れた。松本のほうがターンオーバーで複数の選手を入れ替えたが、ホームでの黒星に悔しさを募らせた。ただその1敗により、絶対に来季、J1で戦う――。クラブ全体として改めて目指すフラッグの位置を再確認できたことは、それはそれでむしろポジティブに捉えられる点かもしれない。

「一つの個体として、まとまりのあるチームになっている」

 反町監督はそう言っていた。

 個の高い能力を揃えたチームはJ2にたくさんある。そんな相手に立ち向かうための組織力。実際に抗えるかどうかは試合が始まってみなければ分からないが、どこにも負けない「共有意識」が松本にはある。

 もちろん開幕時のことを考えると、一寸先は闇という危機感も抱いているはずだ。そのなかで就任7年目の反町監督のもと、強固なベースを踏みしめ、一歩ずつ高みへと登って行こうとしている。7月16日の23節、アウェーで岡山と対戦する。

文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI

Posted by 塚越始

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