【鹿島】中断明け「9得点」。好調を紐解く土居聖真が挙げた3つのキーワード

鹿島アントラーズの土居聖真(8番)。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

W杯前の14試合12得点から一転して”爆発”。

 鹿島アントラーズがワールドカップ・ロシア大会の中断明け、ジュビロ磐田戦(△3-3)、柏レイソル戦(〇6-2)と計9ゴールを決めている。前半戦14試合で12得点と1試合平均1ゴール以下だったが、なぜ一転して”爆発”したのか。その2試合でスタメン起用の期待に応えて連続ゴールを決めた土居聖真が柏戦後に語った話から、中断期を挟んでの変化を物語る3つのキーワードが聞かれた。

 もちろん攻撃は水モノと言われる。ただ選手たちによると7月20日から26日までの静岡キャンプで徹底的に決まりごとを浸透させてきたという。そして中断明け、土居と鈴木優磨の2トップ固定など、選手起用にも変化が見られた。

 そのなかで見せた柏戦の6ゴール。ポゼッション、2列目からの飛び出し、3人目との連動、ミドルの一撃、サイドアタック、カウンターと、さまざまな形から決めてみせた。土居は次のように、手応えを語っていた。

「内容も結果も伴った試合が続いていて、複数得点が多い。失点がちょっとあるのは仕方なく、それ以上に点が取れています。アタッキングサードに入っている時間が長い。同点にされてからも1点のみならず、何点も取りに行こうとチーム全体の意識も高かった」

 そのように危険なエリア(=アタッキングサード)で試合を進められたことを、まずポイントに挙げていた。土居は続ける。

「大差がつくまで、良い守備を良い攻撃につなげられました。前半はボールを持ったなかから、後半はカウンターの形にも持ち込めました。一人ひとりのリズムとテンポがとても良いので、勢いそのままに、取れるだけ取り続けたいです」

 土居と鈴木のプレッシングから始まる守備は統率がとれていて、鹿島はボール奪取とともにスムーズに(相手がリトリートする前に)攻撃へ切り替えることができていた。全員でハードワークを怠らず、良い守備と良い攻撃を繰り返す好循環が生まれていた。

「前半戦は点を奪えなかったけど、中断明けから2試合連続で点を取れて、気分はいいです。それに僕のみならず、たくさんの選手が点を取れているのが良いところ。ウチは誰か一人が取るというより、あらゆる選手が得点能力を持っているところが強み。どこからでも、誰でも取れている。それがチームとして調子が上向いている証拠かなと思います」

 中断前の12試合0得点から、2試合2得点。土居自身のその数字からも、変化は見て取れる。

「アタッキングサードへの侵入回数の増加」「良い守備が良い攻撃を生む好循環」、そして「どこからでも、誰でもゴールを奪える強みの発揮」――。背番号「8」の挙げたこの3点が、中断明けの怒涛のゴールラッシュをもたらしているキーワードに挙げられそうだ。

 辿り着くのは、全員が勝利に徹する姿勢になる。その基本スタンスは変わっていないが、全員でイメージを共有できてきた。土居こそがそんなチームの好調を象徴するような存在になっていると言って過言ではない。

取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI

Posted by 塚越始

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