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【なでしこJ】最下位3連敗のなか阪口萌乃の台頭が収穫に│4か国対抗

アメリカ戦でゴールを決めた阪口萌乃。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

日本の高倉監督が総括。ここから這い上がるのが、なでしこ――。

[トーナメント・オブ・ネーションズ] 日本0-2オーストラリア/2018年8月3日日本時間/アメリカ・トヨタパーク

 強豪4か国が集う「トーナメント・オブ・ネーションズ」で、日本女子代表(なでしこジャパン)は8月3日、オーストラリアに敗れて、3戦全敗で大会を終えた。4チーム中最下位。日本の高倉麻子監督は次のように大会を総括した。

――試合を振り返って。

2連敗した中で攻撃に関してレベルアップしていることを感じていたが、こういう結果(3連敗)に終わったことは、自分たちの現在地だと受け止めています。判断ミスが多く、若い選手の一つひとつのプレーの責任というか、怖さであり、そういったところの自覚を、もう一度突き詰めないといけない。

 後半ギアチェンジするため4枚交代しましたが、個人のミスがすごく目立ち、自分自身のプレーをまず振り返らないといけないと思います。チームとしてやるべきことをみんなやっていますが、個々のプレーのところをしっかり見つめ直してほしい。

――新戦力の評価は?

 3試合に出た阪口萌乃はとてもいいパフォーマンスを見せてくれたと思います。ボランチの有吉も(ボランチ起用の)新しいチャレンジに取り組み、計算できるかなと感じました。新しく呼んだ三浦、杉田も面白い。みんな前向きに取り組んでくれているが、プレーの判断に差がある。そこを見つめ直し、どうするかが非常に大事。

 非常に悔しいし情けなく、応援してくださる皆さんに本当に申し訳ない結果になってしまった。ここから這い上がっていくのがなでしこ。すぐ次にやり返すアジア大会のチャンスで来るので、これを良い方向に持って行けるように、全力で下を向かずにやっていきます。

――今大会の収穫を挙げるならば?

 守備組織であり、ボールを動かしてゲームを作っていくことであり、1年前の前回大会と比べてもレベルが上がってきていると感じました。新しい選手、コンバートに応えてくれた選手もいます。もちろん勝ちに来ましたが、来年(W杯)に向けて、畑を耕すという意味では、いろんなことにチャレンジしているので、どうしても納得のいかない結果になり、焦れる気持ちはあります。選手が競争していきながら、しっかり戦っていけるという手応えはあります。とにかく我慢しながら進んでいきたいと思います。

構成:サカノワ編集グループ

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