【松本】前田大然の特長を引き出す岩上祐三の絶妙キック「GKに取られないところへ蹴れば」

松本山雅の前田大然。(C)SAKANOWA

讃岐戦で5連勝を果たし、松本のスピードスターをアジア大会に送り出したい。

[J2 28節]讃岐 – 松本/2018年8月11日18:00/ピカスタ

  松本山雅FCのFW前田大然が8月4日の27節・ジェフユナイテッド千葉戦で持ち味のスピードを発揮して近藤直也を置き去りにする突破を見せ、6月30日の21節・ロアッソ熊本戦(〇3-1)以来となる今季リーグ戦6ゴール目を決めた。チームは3-2で快勝。11日のアウェーでの28節・カマタマーレ讃岐戦で5連勝を狙う。

 実に前田にとっては、5点目を決めてから1か月以上経つ久々のゴールとなった。彼の特長であるスピードを上手くチームに還元したのが、右ウイングバックの岩上祐三だった。

 岩上はあえてゴール前へ”蹴りすぎない”ように心掛けたそうだ。

「前半最初からスピードがあり、並走すれば大然が勝てると思っていました。あとはGKに取られないボールを供給できればと。GKが前に出てくるという分析も知っていたので、出てきても奪われないボールを常に考えていました」

 千葉のポゼッション率はリーグ1位。ただ、逆にそのボールを持ちたがるところ、ボールを前へ運びたがるところの”裏”を狙っていった。チームのスカウティングがハマったゴールと言えた。

 前田も岩上との呼吸が合っての一撃だったと頷いた。

「自分の持ち味を出せたシーン。相手に研究もされていたので、その中で一緒に走り出せれば勝てる自信はありました。(千葉の背後にできていたスペースは狙い目だったのでは?)そのようにずっと言われていたので、上手く決められたと思います」

 単純に走って背後を突くのではなく、DFと並走するシーンに持ち込めたからこそ決められたゴール――勝てる自信があったというのだ。

 一方で、前田はまだまだ視野が狭いとも感じたという。

「ただ、中に永井(龍)選手が余っているのが見えていなかった。そこまで見えるようになれば、もうちょっとプレーの幅も広がるのかなと思いました」

 前田は11日の讃岐戦の翌日、インドネシアで開催されるアジア大会に臨むU-21日本代表に合流する。次節のゼルビア町田戦は欠場。勝ち進んだ場合、そのあとの2試合も出場できない。

 讃岐戦で勝利を収め、前田を快く送り出せるか――。松本のスピードスターからさらに目が離せなくなりそうだ。

取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI

Posted by 塚越始

Ads

Ads