【湘南】神奈川ダービー苦杯。曺貴裁監督「10個のうち3個の不良品ではなく、9.9個は良い製品に」

湘南ベルマーレの曺貴裁監督。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

横浜FMに敗れたものの「美しい」形はコンスタントにできている。ただし課題も…。

[J1 21節] 湘南 0-1 横浜FM/2018年8月11日/Shonan BMWスタジアム平塚

 湘南ベルマーレは横浜F・マリノスとの”神奈川ダービー”でシュート数13本対10本と上回り、多くのチャンスを作り出したものの、試合には0-1で敗れた。

 手応えはある。だが、さらに上位に食い込むためにも大事な一戦で、勝点を奪えなかった。曺貴裁監督は試合後、そのあと一歩の差を越えるためにも、「10個の製品」を例えにして課題を挙げた。

「(横浜FM戦は)形容すると『美しい』と言いますか、シュートまで美しい形で持ち込めた場面がたくさんありました。それを結果につなげなければいけない。ただ、J1のチーム相手にそういった形をも作れなかった歴史を知っています。それが、やれるようになってきたなと感じる。が、もしかすると、それが悪いのかもしれない」

 指揮官は物事には表裏があることを捉え、良い面と悪い面を挙げる。その疑問に正確な答えはない。しかし、その「美しい形」を結果に直結させるべき時期に来ているとも感じていると言う。

「シュートがポストに当たったシーンもありましたが、『入る時も入らない時もある』で片付けてはいけないのはもちろん。それでもゴール前でも落ち着き、GKの逆を取ってシュートを打てるようになってきている。言うなれば、10個の製品を作る時、7個は良いけれど3個の不良品があるレベルから、9.9個は良い製品を作るレベルに変えていかなければいけないと思っています」

 10回のうち3度にダメ出しをするのではなく、シュートまで持ち込む形が”当たり前”になるぐらいに――。湘南は「質」にもよりこだわる新たな段階に突入しようとしている。いや、しなければいけない時を迎えている、と言えるかもしれない。

取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI

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