川澄奈穂美が日本女子リーグプロ化構想の支持表明「47都道府県開催」案など提示

なでしこジャパンの川澄奈穂美。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

佐々木則夫氏の計画に「賛成」。自身のブログでプラス面と課題を記す。

 シアトルレインでプレーするなでしこジャパン(日本女子代表)の川澄奈穂美が自身のブログ「ROAD RUNNER」で、8月11日と13日の二度にわたって「大きなな声でひとりごと」「ひとりごとのつづき」と題し、元なでしこジャパン監督の佐々木則夫氏が日本女子サッカーリーグ(現・プレナスなでしこリーグ)のプロ化構想を日本サッカー協会理事会で提案したことについて、「プロ化については多かれ少なかれ良し悪しがあると思いますが、私は基本的に賛成です」と支持を表明した。

 読者が親しみやすい文言の中で、川澄は女子サッカーが置かれてきた厳しい境遇と現在の課題について説明。周囲への感謝などを綴りながらも一方で現状の難しさ(限界)についても感じ、「日本女子サッカー、そろそろもう一つ上のステップに行きませんか?」と訴えている。

 何よりプロ化には金銭的な問題が立ちはだかる。その点については、「サッカー教室、学校訪問、地域の方々との交流、地域のイベント参加など(すでに行っているチームもありますね)」といった活動も行うことで、「なでしこ」のプロ化=ブランド化を図れないかと提案している。また、アメリカでプレーすることで、日本の女子サッカー界が遅れをとってきていることを痛感しているとも切実に記している。

 一案として、下記のような”呼びかけ”もしていた。

「最近、冗談半分本気九割で考えていることがあります。(割合おかしい)。Z◯Z◯T◯WNの社長様 (念のため、名前の一部を伏せています。)。球団買い取るなら、女子サッカーのリーグごと買い取ってよ〜。プロ野球1チーム>なでしこリーグ10チーム。この方程式成り立つと思うんですよね。なでしこリーグの各チームに同じ金額のサポートをしていただき、それをベースに選手はプロとして活動。プラスαは各チームが従来通りそれぞれの企業とスポンサー契約を結んで、環境面の更なる向上を図る。今、実際にスポンサーをしてくださっている企業の皆様のサポートも大切ですし、更にプロ化となればこれぐらい大胆な策があっても良いのではと思っています」

 そして彼女は、女子サッカーへの熱い想いを訴えている。

「こんな夢物語おかしいですか? 笑われたって構いません。だって、サッカー少女たちにとって夢がある女子サッカーの未来を築いていきたいじゃないですか。少女たちが『私もプロサッカー選手になりたい!』と、憧れ、目指し、叶えられるように」 

 さらに13日には「ひとりごとのつづき」と題し、読者から寄せられた意見をもとに、アメリカのリーグが抱えてきた課題、スポンサーが撤退してしまうことへの不安など……を綴っている。
 
 そこで川澄は地域への貢献という意味でも、「ホーム&アウェー+1道府県」による3回戦総当たりはできないだろうかと投げ掛けている。1シーズン全国47都道県で試合を開催し、試合前後にサッカー教室を行うという興味深い案を示している。
 
 果たして、佐々木氏のプランが具体的に動き出すのか。東京五輪後の2011年か12年にも実現したい意向だという。
 
 そして2011年になでしこジャパンでワールドカップ制覇を果たし、なでしこリーグでも、アメリカでもプレーする川澄がこうして自身の強い想いを語ったことで、「女子リーグプロ化構想」は、さらに新たな局面に突入するか――。今回の「ひとりごと」には相当な覚悟も感じられる。世間の関心を集め、本格的な議論に突入させたい。
 
文:サカノワ編集グループ

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