ACL4強へ先勝。内田篤人が語った勝負の決め手は「ボディブロー」

ACL準々決勝第1戦、天津権健戦でクロスを放つ内田篤人。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

約3か月ぶりのフル出場、「ホームでは失点しない」という第1戦のミッションを完遂。

[ACL 準々決勝 第1戦] 鹿島 2-0 天津権健/2018年8月28日/カシマサッカースタジアム

 アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)準々決勝第1戦、鹿島アントラーズがレオ・シルバとセルジーニョのブラジル人助っ人コンビのゴールで2-0の勝利を収めた。内田篤人は久々のフル出場を果たし、「ちゃんと戦えた。自分の中で調整せずできた。前半ちょっと抑えようかと思ったけれど、あれだけ押し込めれば、自分も行きたいなと思えた。本当は負け試合と言える展開になるかなと思った。点を取れそうで取れず、そこでよく後半に(点を)取ったよ」と自分自身とチームの戦いぶりに、ポジティブな要素を感じ取っていた。

 内田の出場は8月5日の20節・清水エスパルス戦(〇1-0)以来だが、その試合ではわずか4分しか出場していない。先発は7月28日の18節・ガンバ大阪戦(△1-1)、フル出場は5月20日の12節・V・ファーレン長崎戦(〇2-1)から実に約3か月ぶりだった。

 アジアの頂点に向けて、準々決勝の第1戦をホームで迎える。すなわち、第2戦はアウェーで臨まなければいけない。このシチュエーションで、チームとして最も心掛けたことは、「ホームでは失点だけしないように。自分たちから前掛かりになって、点の取れる選手がいるので、失点を許さないこと」だった。

 そのミッションを完遂するため、右サイドバックの内田は「怖い選手。一発を狙っているなと思った」という元ブラジル代表のアレシャンドレ・パトらと対峙しながら、効果的な攻め上がりを見せ、サイドの主導権を握った。

 それでもシュートミスが相次いだこともあり、チーム内にも嫌な雰囲気が少し漂った。それでも「負け試合」をしっかりモノにできた勝負の決め手について、内田はこう言った。

「緩めずやり続けたこと。ボディブローのように、じわりじわりと。そうすることで相手が多少ズレてきて、最後、ゴール前がぽっと空いてきた。やり続けたことがつながった」

 後半に入り相手の足が止まったところで、鹿島はさらに畳み掛けた。そしてレオ・シルバの痺れるボレーと、セルジーニョの左足の一発が決まった。

 できればあと1点取りたかったが、そこはやはりACLという特別な舞台。簡単にはいかない。

 それでもミッションは果たせた。そして内田自身も「やっと、かな。自分の中では、やっと動ける気がしてきた。ただサッカー選手だから、連戦をしないといけない。(大岩剛)監督と話し合い、この1試合にピンポイントで合わせられたのはいいけれど、できれば連戦でやっていくこと。それが次の課題」と頷いた。いろんな意味で、内田にとっても、鹿島にとっても、前向きになれる大きな1勝になった。

 アウェーでの第2戦は9月18日に行われる。

取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI

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