「選手が闘えなかった。私の責任」長谷川健太監督がFC東京OBを前にした完敗に肩落とす

FC東京の長谷川健太監督。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

「死に物狂いで練習させる」打開策に挙げたのは――。

[J1 28節] FC東京 0-2 清水/2018年9月29日/味の素スタジアム

 FC東京の長谷川健太監督は敗れた清水エスパルス戦のあと、悔しさを噛み締めながら、次のように90分間の戦いぶりを振り返った。

「選手が闘えなかった。それは監督である自分自身の責任。なぜ、こんな試合になってしまったのかなと、少し残念でならない。雨が降り、なかなかボールが動かなかった。そういうなかでも、20周年の記念試合でレジェンドとたくさんのサポーターが来てくれていて、もっと気持ちを出して、試合をしてほしかったと思います。させなければいけなかった」

 清水戦の前座試合にクラブ創設20周年「FC東京OB戦」が行われ、アマラオ、ケリー、ジャーン、佐藤由紀彦、石川直宏、藤山竜仁、浅利悟らクラブの時代を彩ってきた歴戦の選手たちが参戦。彼らとそのOB戦も含めて観戦に訪れた3万3789人という大勢のサポーターの前で、8試合ぶりの勝利を目指した。しかし、いいところがほとんどない完敗の内容に、指揮官も反省しきりだった。

「そういう意味で、米本(拓司)のような闘う男を入れて、喝を入れようと思ったが、今日はなかなか狂った歯車が最後まで噛み合わなかった。こんな試合をしていたら、どこにも勝てない。来週、死に物狂いでトレーニングして、中断前、なんとか結果を残せるように、選手と戦っていきたい」

 FC東京は勝点43のまま、鹿島アントラーズ、北海道コンサドーレ札幌に抜かれて5位にまで順位を下げた。そして指揮官が、この状況を打開するためのポイントとして挙げたのが「元気のある選手」の登場だ。

「一人元気な選手が出てくるかどうか。前節(サンフレッチェ広島戦/△1-1)はリンスが点を取りましたが、今日も2点差から前線の選手が意地で1点取るぐらいの気持ちを見せるとか、ゴール前に頭から突っ込んでいくとか、ゴールへの気持ちを見せないと、全員がシュンとしてしまう。そういうイキのいい選手を探していかなければいけないと思います」

 長谷川監督はそのように歯車が一つ狂うとチーム全体が途端に元気を失ってしまう課題を挙げ、そんなときだからこそ「若手やベテランなどかかわらず」1プレーで流れを変えられるような選手の台頭を待ち望んでいた。

取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI

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