Jデビュー開幕以来の2戦連発。長澤和輝の中で強まる攻撃への意欲

浦和レッズの長澤和輝。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

ファブリシオ不在の中、戦術的に求められる「プラスワン」。 

[J1 28節] 浦和 3-2 柏/2018年9月30日/埼玉スタジアム2002

 長澤和輝が柏レイソル戦でリーグ2試合連続ゴールを決め、チームに価値ある勝点3をもたらした。リーグ戦での連続ゴールは、Jリーグデビューとなる2016年2月のジェフユナイテッド千葉在籍時の開幕からの2試合(徳島ヴォルティス戦〇2-1、ファジアーノ岡山●1-2戦)以来だ。

 神戸戦から採用される柏木陽介、青木拓矢、そして長澤とセントラルミッドフィルダー3人が中央に入る布陣。そのなかで長澤はより攻撃を意識したことで、2戦連続弾につなげたと言う。

「最前線の人数は、慎三さんとファブリシオが2トップになり、そこに武藤さんが絡んでいたときに比べれば、ファブリシオの(負傷離脱により)いない今は少なくなる。自分が前に加わることで、点に絡めればと思っています」

 38分、武藤からの折り返しをねじ込み1-1に追いついたゴールシーンは、「柏木選手からいいパスが入ったので、チャンスが転がってきてラッキーでした」と謙虚に振り返っていた。

   柏木から興梠慎三や武藤雄樹への縦パスが合図になり、思い切った飛び出しができている。そこに長澤が絡むという浦和の新たな攻撃パターンが出来始めている。

「柏木選手をはじめいいパスを出せる選手が多くいますし、中での動き出しもいい。僕もチャンスにつながるシーンはある程度できているので、決め切るところを、より意識しています。オリヴェイラ監督からも2列目からの飛び出しによって、ディフェンスに付かれにくい『プラスワン』の状況を作れると言われています。運動量は増えますが中盤の選手がしなければいけないタスクの一つになってきますね」

 チャンスはできている。あとはいかにして、ゴールを決め切るか。長澤の中でも、そのようにフィニッシュでただ終わるだけではなく、得点を奪うことに、より意識が置かれているそうだ。

 オズワルド・オリヴェイラ監督もそんな長澤に期待を寄せる。

「長澤は元々攻撃的な役割を担ってきました。『ボランチ』という一つのポジション、レッテルを貼りたくはありません。もちろん彼にも守備的な役割はあります。ただ怪我により長い間戦列を離れていた彼のコンディションが戻ってきてたところで、今はそういった彼の持っている力を発揮してくれています」

 それだけに長澤は2失点への修正もまた課題に挙げていた。

「3人が連携し、サポートし合いながら守備ができている。そこはすごくやりやすくプレーさせれもらっています。そのなかで攻め切っているときはカウンターへのリスク管理も大切。(失点は)簡単な形から決められてしまったので、防げた失点。全員で反省してなくしていきたい」

 2試合で2得点1アシスト。浦和の攻撃を活性化させる長澤が、終盤戦のキーパーソンとなってきそうだ。

取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI

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