鹿島からU-19日本代表へ。プロ2年目、安部裕葵が挑む痺れる戦いの連続

鹿島アントラーズのMF安部裕葵。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

川崎戦で先発。首位チームとの真っ向勝負で大きな経験に。

[J1 29節] 鹿島 0-0 川崎/2018年10月7日/県立カシマサッカースタジアム

 鹿島アントラーズのMF安部裕葵は10月7日の川崎フロンターレ戦で先発して59分までプレー。目まぐるしいサイドの主導権を争いで互角に渡り合い、スコアレスドローに持ち込んだ。安部はこの試合後、インドネシアで開催されるU-19アジア選手権に臨むU-19日本代表に合流するため鹿島を離れる。

 U-19代表への合流前、J1首位チームと真っ向勝負できたことは、安部にとって大きな経験になった。

「相手が力あるチームと分かっていたなか、苦しい時間帯があっても、チームのみんなで声を掛け合い90分間戦い抜くことが必要だったと思っていました。得点することはできませんでしたが、最後まで戦い切る姿は見せられたと思います」

 スコアレスドローに終わった川崎戦は、「川崎の上手さも出たし、ただ僕らのチーム力も示せた試合だったと思います」と劣勢に耐えて、挽回できたことを前向きに捉えていた。

 来年のポーランドU-20ワールドカップのアジア最終予選となる、インドネシアU-19アジア選手権。グループステージでは北朝鮮、タイ、イラクと実力国と同組に入り、さっそく気の抜けない真剣勝負が待っている。”出場権獲得決定戦”は準々決勝1回戦だ。安部は「とても楽しみにしています」という短い言葉に気合を込めた。

 プロ2年目の今季の安部は鹿島で、ケガによる離脱期間もあったもののリーグ19試合2得点に出場。高い技術をベースにした瞬間的な爆発力を生かし、豊富なタレントを擁するチームの中でしっかりレギュラー争いに加わってきた。

 一方、ルヴァンカップ準決勝以降、さらにアジアチャンピオンズリーグの準決勝・水原三星とのアウェーでの第2戦(10月24日)に、安部が臨めないのは鹿島にとって痛いと言える。例えば、勝ち進めばACL決勝のホームでの第1戦(11月3日)とも日程が重なるが、過去の事例からすると、ワールドユース出場権を獲得した場合、両チームの状況を鑑みたうえで、鹿島での戦いが優先される可能性はある。

 さらにタイトル獲得に向けた天皇杯、そして現実的にはACL出場権獲得を目指すJリーグの戦いも残す。

 さっそくタフさが求められる19歳の安部。U-19日本代表と鹿島で、ここから痺れる戦いが立て続けに待っている。

取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI

Ads

Ads