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決勝弾の水沼宏太がユン・ジョンファン監督から必要とされた理由

決勝点を奪った水沼。C大阪に2017年シーズンの2冠目をもたらした。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

「僕のことを知り尽くしているので、気を付けなければいけませんね(笑)」。

 水沼宏太はユン・ジョンファン監督のもと、サガン鳥栖で2012年から14年までプレーし、初めてJ1の舞台に立ったチームの礎を築いたひとりだ。その指揮官から必要とされて、2017年シーズン、セレッソ大阪に移籍した。

 水沼宏太はやはり特別な存在なのか――。そう聞かれたユン・ジョンファン監督は「彼は僕のことを知り尽くしているので、気を付けなければいけませんね(笑)」と言ったあと、次のように強調した。

「2017年が順調に行ったのは、水沼選手がいたからこそだと言っても過言ではありません

 そして指揮官は続けた。

「私の考えやサッカースタイルを選手たちに伝えてくれて、いろんな面で僕だけではできないことをして支えてくれました。宏太はキャプテンでも、副キャプテンでもありませんが、このチームで何かを成し遂げたいというとても強い気持ちを持っていました」

 古巣で迎えた就任1年目、水沼に全幅の信頼を置いていたことを、そのように明かした。

「この決勝ゴールはヘッドでした。ヘッドで決めたのは初めて見ました。それぐらい本人が努力を重ねてきたからこそ、この結果につなげたのだと思います」

 ただ、それは水沼に限った話ではない。

「そういう選手がいれば、誰であっても私はサポートをします。それがチームの力になると信じているからです」

 ユン・ジョンファン監督はそのように言った。誰よりも頑張っている選手を、私は大切にすると――。

「持ち味であるハードワークするところを発揮できました。セレッソらしいサッカーを精一杯表現できた。信じて走り込んだところで決められました」

 そう語った水沼は延長戦に突入し、むしろC大阪が培ったハードワークを生かせることで、勝機が増したと感じていた。2017年シーズンのC大阪を象徴する水沼の一撃がもたらした、今季2冠目――クラブとして初の天皇杯制覇。3年ぶりに再会した師弟関係の絆は、さらに深まった。

文:サカノワ編集グループ

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