新人の下川陽太が「大好きなサッカーが仕事になる幸せ」を噛み締め、松本山雅のため全力でサイドを駆け抜ける

沼津との練習試合でサイドから仕掛ける下川。(C)SAKANOWA

無名の存在から、昨季特別指定としてレギュラーに。「個性を引き出し、特長を出し切る」と抱負。

 ほぼ無名と言える存在だったが、大阪商業大に通っていた昨季途中、松本山雅FCの特別指定選手として左ウイングバックの先発として出場を続けた。その下川陽太が今季晴れて松本に加入、プロ1年目のルーキーとして戦う。

「昨年は大学生とプロの二刀流で、正直、気持ちの切り替えの部分で難しさがありました。今年は正真正銘のプロ。(サッカー一色の日々は)新鮮ですし、大好きなサッカーが仕事になっているのは幸せなことです。小さい子に夢や希望を与えられるような選手になっていきたいです」

 下川は決意を新たにそう語る。

 昨季のこの時期、すでに松本の鹿児島や清水合宿の一部に参加していた。ただ始動日から全メニューをこなすのは、もちろん今回が初めてだ。

「去年よりも間違いなく厳しいメニューになっています。徹底的に走り込み、試合中に走れないってことはないという自信を持てています。この下積みが後々プラスに働くと思います」

 そんなハードなメニューの必要性は十分認識している。

 昨季はリーグ8試合に出場。26節の湘南ベルマーレ戦で途中出場すると、続く27節の名古屋グランパス戦から7試合連続でスタメン出場し、最後はチームを4連勝に導いた。そこで得た経験は大きかった。そこで痛感した不足するもの、通じるもの——それらを踏まえた上で、今度はプロフェッショナルとして戦う。

「今季は攻撃面で、前に特長のある選手が揃いました。堅守は踏襲しつつ、個性を生かして攻撃に厚みを持たせようとしています。そのなかで僕はボールを持ったら、ドリブルで仕掛けたり、クロスを放ったり、ゴールに直結するプレーを心掛けていきます。もちろん上下動も怠らず、どんどん特長を出していこうと思います」

 まずポジション争いを勝ち抜くためには、加えて、味方の良さを引き出すことが求められる。その点について下川は「浦田さん(延尚)は初めてなので声を掛け合い、DFラインの統率のところに神経を遣う一方、(前田)大然くんや(永井)龍くんのスピードを引き出していきたいです」と語る。

 また、あまり選手個々には話をしないという反町監督からは、こんなアドバイスを受けたという。

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