【川崎】「守備で勝負する」と決めたのは1年前。流経大卒のルーキー守田英正が「自分が一番下手くそ。だから人一倍練習しなければ」と歩んできた不屈のサッカー人生

謙虚な怖いもの知らず。どこまで伸びるのか――。

守田(25番)と新加入選手。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

 流経大トップチームでは主にボランチプレーして主将も担い、ユニバーシアード台北大会では日本代表を3大会ぶりの優勝に導いた。「スカウトの方が常に試合に訪れて、観てくれていた」という川崎に特別指定選手として登録し、今季、正式にプロ契約を結んだ。

 プロ1年目。キャンプなどを通じて、力不足を感じるが、「通用しない部分が浮き彫りになっています。でも、それはある意味プラスに捉えている。課題を克服しながら、自分のアピールポイントを発揮していきたいです」と課題をプラスに捉える。

 流経大の先輩にあたり、挫折を乗り越えてタフに成長していった宇賀神友弥や武藤雄樹(いずれも浦和レッズ)と似て非なる不屈のサッカー人生を歩んできた。もちろん、とはいえ、その舞台裏では、守田が不撓不屈の精神を培い、相当な量と高質な練習を積んできたことは間違いない。

 基本的にポジションにこだわりはない。「出ろと言われたポジションで、(監督やスタッフなどが)考えている以上のクオリティを出せるように準備していきます」。ボールの持ち運びができてキック力もあり、ボランチ、サイドバック、センターバック、リベロ、アンカー……。あらゆるポジションに対応できる現代的なオールラウンダーにもなり得る。

「攻撃の選手っていう自覚はもうなくて、今は守備一色です」と守田は語るが、これまでの積み重ねがあってこその”今”だ。

「全部無駄じゃなかったと思っています」

 謙虚な怖いもの知らず。J最高級のアタッカー陣との切磋琢磨し合う練習で、日々武器のボール奪取の自信を深めている。伸びしろがどれほどあるのか、誰にも分からない。川崎の背番号25は、ルーキーイヤーから対戦相手にとって少々厄介な選手になるかもしれない。

■プロフィール■守田英正 もりた・ひでまさ/1995年5月10日生まれ(22歳)。大阪府出身。高槻清水FCー高槻清水九中学―金光大阪高校―流通経済大学―川崎フロンターレ。177センチ・74キロ。昨季J1・0試合0得点(特別指定)、今季正式加入。

取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI

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